大抵の人には、「やる気が出ない時」というものがある。
そんな時をどう過ごすかで、その人の長い目でみた成果が変わってくる。
気分が乗らないから…とダラダラしていると、時はどんどん過ぎていく。そして、あとから振り返り、「あの時もっとできたのではないか(悔)」、「時間の使い方に問題があった」と思う。この繰り返しで人生の時間を消費していたのでは、大した成果を残すことはできない。
では、やる気が出ない時はどうすればいいのだろうか。
やる気が出ない時がある
どうしてもやる気が出ない…という時がある。
わたしも<今現在>やる気の出ない仕事をひとつ抱えている。
やる気の出ない原因は、その仕事に取り組む理由が弱いためだ。1)何の面白味もない仕事である、2)義務的な仕事であり、してもプラスはなく、しなければマイナスがある、という仕事である。3)締め切りまで余裕がある、ということから、仕事に取り組む理由が弱くなっている。
一般に「達成に向かう行動を支える根拠」が弱くなると、やる気は出なくなるのだ。
とにかく仕事を細分化する
やりたくない仕事は、とにかく細分化したい。
何はともあれ、仕事に取り掛かるためのハードルを極限まで下げるのだ。
計画を立てることはもちろんだが、必要なファイルを探す・整理する、開いて内容を確認する…ことも仕事のピースにしてしまう。直接、その仕事には関係ないが、デスクまわり・デスクトップを整理する、ということでもいい。
そうすれば、「やりたくないな~」という感覚を小さくすることができる。
仕事を細分化することは、「やりたくない」という後ろ向きな気持ちを裁断することになるんだ。
別の仕事をする
実は、こういう時は、別の仕事ができたりする。
特にやりたくない仕事があると、別の仕事の相対的な魅力が上がるためだ。
これまで、こんな仕事はしたくない…と思っていた仕事が、さらにやりたくない仕事ができたおかげで、「こちらの方がまだましだ」となり、手を付けやすくなる。そして、(これまで滞っていたことが嘘のように)できたりするのだ。
やる気が出ない…を逆手にとり、うまく利用すればいいのだ。
仕事でなくてもいいよ。プライベートでしなければいけないことをしてもいい。
停滞した気分を変える
停滞している気分を変えたい。
気分の変え方はいろいろあるので、自分に合う方法を試してみればいい。
たとえば、カットする、筋トレをする、映画やドラマをみる、TEDの動画をみる、人と話す・相談する、散歩する、おいしいものを食べる…何でもいい。わたしは、ビジネス系の映画やドラマをみると、「自分もやらないと」という気分になる。
歯科医院に行き歯のメンテナンスをするとか、そういうことでもいいだろう。
たとえば、勉強に対しやる気が出ない…ということであれば、『ビリギャル』をみると、やる気が出ると思うよ。
締め切りを前倒しにする
締め切りまで余裕がある状態では、どうしても気持ちが緩む。
だから、締め切りを前倒しにすることで、自分にプレッシャーをかける。
たとえば、月末が締め切りであれば、1,2週間前に締め切りを置いて予定表に書き込む。そうすると、月末が締め切りだとわかっていても、前倒しした締め切りも気にするようになり、多少は自分にプレッシャーをかけることができる。
前倒しした締め切りが過ぎると、「やばいな…」と思うようになる。
自分と約束すれば、その約束を守ろうとする意識が働くんだ。
タイマーを使う
やる気の出ない仕事には、タイマーを使いたい。
タイマーで作業時間を限定すると、緊張感が増し取り組みやすくなる。
今日は、30分やってみよう…でもいいし、30分が苦痛なら10分でもいい。実際にやり始めると、「作業興奮」という自然に<やる気が生じるメカニズム>があるので、思いのほか作業を続けることができる。
気の進まない仕事でも、やり始めると10分の予定が30分に伸びたりする。
気持ちというのは一度動かせば、(運動の法則よろしく)ある程度動き続けるものなんだ。
やる気がなくてもいい?
別に(直接的な)やる気がなくても、仕事を遂行することはできる。
やる気に変わる何らかのエネルギーがあれば、それを利用して仕事をすることができる。
たとえば、仕事が終わったあと、何か楽しいことがある…という場合であれば、その事後の報酬をエネルギーにすることで、仕事に向かうことができる。美味しいものを食べる、好きな映画やドラマ、スポーツをみる、好きな人と会う、家族と一緒に過ごす…何でもいい。
あなたが報酬だと感じるものを用意して、意識すればいいのだ。
まとめ
今回は、やる気が出ない時はどうすればいいのか、ということを書いた。
この時の過ごし方で後の成果が決まるので、どうすればいいのか知っておく必要がある。
今回の記事で書いたのは、1)とにかく仕事を細分化する、2)別の仕事をする、3)停滞した気分を変える、4)締め切りを前倒しにする、5)タイマーを使う、6)やる気に変わる報酬を用意する、の6つになる。
わたしの今現在のお気に入りは、「別の仕事をする」だ。
やりたくない仕事ができると、別の仕事の相対的な魅力が上がる。これまで、やりたくなかった仕事が「やってもいい仕事」にランクアップするのだ。その状況を利用して、これまでできなかった仕事を片付けてしまえばいい。
実はこの記事も、「別の仕事をする」という行動を利用して書いていたりする。
本質的なことだが、状況の変化を利用して、上手く対応することが大事だ。
今回の記事:「やる気が出ない時はどうすればいいのか」