3人の会話に入れない…を改善する方法がある

3人の会話に入れない…というケースがある。

2人であれば何も問題はないけれど、3人になると口が重くなり言葉が出なくなる、

自分以外の2人が盛り上がり、自分だけ孤立してしまう…ということがある。そして、孤立感を感じると、(あきらめたり気分を害し)ますます会話に参加する気持ちがなくなる…ということがある。

本記事では、「3人の会話に入れない…を改善する方法」について書いてみたい。


3人の会話に入る方法は

苦手意識はあってもいい

3人の会話に入れない…という人には、その状況に苦手意識がある。

また、自分ひとり浮いてしまうのではないか…と思い、居心地が悪くなる。

その苦手意識自体は、自分的に裏付けがあるものなので、取り去ることはむずかしい。だから、無理に苦手意識を無くそうとする必要はない。自分は、この状況が苦手である…と思っていても、別に問題はない。

自分は、3人の会話が苦手なんだよな~と、ゆるく思っていればいい。



分析・データ収集モードへ

そのかわり、その状況になったときは、別のモードに入る。

自分の行動のデータを集めて、分析する…というモードに入ればいいのだ。

具体的に何が上手くできないのか、上手くできないことにより、自分の感情はどう動くのか、その結果、相手の態度はどうなるのか、もっとも大きな障害(ボトルネック)は何なのか…と、リアルタイムでデータを集めながら考えてみる。

むずかしくいえば、メタ認知を取り入れ自分を客観視してみる、ということだ。

無視されていると感じたら

3人の会話では、自分ひとり無視されているな…と感じることがある。

主に会話をリードしている人が、こちらに顔を向けて話さない、こちらに話を振ることもしない…ということになると、「自分は無視されている」、「尊重されていないな…」と感じることになるのだ。

その原因は、こちらの聞く態度やリアクションに問題がある場合があれば、相手の気遣いのなさが原因であることもある。その人が、自分と親しくない、自分のことがあまり好きではない、ということもあるだろう。

このあたりの原因も、リアルタイムで分析すればいい。

改善できる点は改善する

自分の聞く態度やリアクションに問題がある場合は、改善を試みる。

具体的には、あまり話し手の方を見ていない、ということであれば、見るようにする。

相手の話を聴く時に無表情である、表情が強張っている、ということであれば、少し口角を上げるようにする、ほとんど頷かない、相槌を打たない、ということであれば、少しでもいいからそうしてみる。

要は、自分が相手が話しやすい態度やリアクションをしているのか、ということだ。

自分が話し手だったら、どういう風に聴いてもらいたいか…と考えるといいよ。

相手の問題には触らない

自分の問題ではなく、相手の問題であることもある。

相手がいじわるだったり、気遣いがなかったり…という場合は、相手の問題だとし触らない。

相手の問題により自分が不愉快な思いをすることは、とってもばかばかしいことだ。相手が子供であれば、「あるべき論」を説いて、考えてもらう…という手段もあるが、大人の場合にそうすることはできない。

だから、課題の分離をし、相手の問題には触らない、踏み込まない…とする。

他人に期待してはいけない。気遣いできる人の方がめずらしい、と思っておいた方がいいよ。

気を遣ってもらったら

口数が少ない人に対し、話を振ってくれる人がいる。

そんなとき、「相手に余計な気を遣わせてしまった」、「相手に助けてもらわないと話せない自分はコミュ障じゃないか…」と思ったり、「余計な気遣いをするな」、「情けをかけられるいわれはない」と反発する人がいる。

どちらの反応も好ましくない。

気を遣ってくれる人というのは、こちらのことを心配したり、「少し話をしてほしい」と思っているわけだから、その思いに素直に乗っかり、「話を振ってくれてありがとう」という態度で、口を開けばいいのだ。

この場合は、「話を振ってくれてありがとう」という気持ちを示すことが大事だ。

話すことがこわい…は

口を開くのがこわい、というケースもある。

余計なことを言って、相手を不快にさせる、自分の評価を下げる、

場を白けさせる、自分の言葉に対するリアクションがない、なかったことにされる、軽く扱われてしまう、そもそも相手がこちらの発言を聞いていない、「あなたに言ったのではない」という表情を向けられることもある。

話すことにはリスクがあるので、こわいと思うことは理解できる。



リスクはとるもの

だが、ある程度のリスクはとらなければいけない。

当たり前のことだが、リスクをとらなければ、リターンはない。

ボクシングにたとえると、一発もパンチが当たらず、それどころかパンチに対してカウンターを受けてしまう、という状態では、パンチを出せなくなってしまう。だが、リスクを負いパンチを出さなければ、絶対に勝つことはできない。

そこで、優れたボクサーは、どのタイミングでどういう打ち方をすれば、自分のパンチがうまく当たり、相手のカウンターを防げるのか、とすごく頭を使い、イメージ通りに動けるように、(意味のある)トレーニングを積むのだ。

会話においても、頭を使ってリスクをとる+意味のあるトレーニングをするべきだ。

まとめ

今回は、「3人の会話に入る方法」について書いてみた。

まず、自分は3人の会話が苦手…という苦手意識はあってもいい。苦手意識を無理に無くそうとする必要はない。自分は、3人の会話が苦手なんだよな~と、ゆるく思っていればいい。

そのかわり、その苦手な状況になったときは、分析・データ収集モードに入る。

自分の言動を観察し、データを集め、具体的に何が上手くできないのか、を確認する。中でも、もっとも大きな障害(ボトルネック)は何なのか…と、考えてみる。苦手な場をデータを集め分析する場である、と再定義すれば、苦手意識は自然と上書きされるものだ。

自分が改善できる点は改善し、相手の問題には踏み込まない。

最後に、ある程度のリスクはとらなければいけない。リスクをとらなければ、リターンはない。もちろん、過度のリスクをとる必要はないが、適度なリスクはとらなければいけない。これは本質的な話であり、すべてに通じる話である。

頭を使って(賢く)リスクをとる、ということを考えてみてほしい。

今回の記事:「3人の会話に入れない…を改善する方法がある」