ときには、不安で不安で仕方がない…という状態になることがある。
大切なものを失うかもしれない…と思うと、誰でもそういう状態になるのだ。
人生において不安はつきものであり、つき合っていくものだ。だが、それが大きくなりすぎると弊害が生じる。不安に費やすエネルギーが大きくなるためだ。そうなると、ほかのことが手につかなくなったりする。
本記事では、「余計な不安を取り除く方法」について書いてみたい。
不安になることが…
不安になることがある
人生では、仕事でも恋愛のようなプライベートでも、不安になることがある。
どういうときに不安になるかというと、自分がコントロールできないと感じるときだ。
たとえば、他人の感情や言動などは、コントロールできない。恋愛では、自分が相手の気持ちをコントロールできないため、「何か良からぬことが起こるのではないか」と不安になることがある。
知ることができないため、不安になることもある。将来不安はわからないから生じる。
自分の人生はある程度コントロールできるけれど、自分のまわりの人やまわりで起こることをコントロールすることはできないよ。
不安を取り除く方法は
誰でも不安になることを
誰でも不安になることを知った方がいいだろう。
別に、あなただけ特別に不安に苛まれる…ということではないのだ。
責任が重くなるとそれだけ不安も大きくなる。著名な経営者でも自分の判断に疑問を抱くことがあり、怖くなったり不安になったりすることがあるのだ。不安や恐怖と対峙するのが経営者なのだ。
将来でる結果が今わからない、それをコントロールできない…ということで不安になる。
優れた人でも不安になると知れば、少し気持ちが楽になるよ。
妄想の割合が大きいと…
自分では妄想だと思わないが、客観的にみると妄想だということがある。
人にはリターンが非常に大きいとき結果を過大評価する、という心理的な傾向がある。
海外であるような、とんでもない金額のくじがあれば、当選する確率もとんでもないのだが(結果を過大評価して)買いたくなってしまうだろう。確率関係なしに、心理的に盛り上がってしまうのだ。
※当選金額が少なければ過大評価しないので、確率関係なしで盛り上がることはない。
負の方向に大きいときは
不安が生じるのは、負のリターンが大きいときだ。
自分にとって負のリターンが非常に大きいときは、その結果を過大評価してとても不安になる。人はマイナスに強く反応するので、負のリターンが大きい方がこの心理的な傾向が強く出るだろう。
その結果、(客観的に評価した場合の)<妄想>につながりやすくなるということだ。
根拠を探していないか?
また、自分で妄想の根拠をさがしてしまう、ということがある。
妄想の根拠など見つけたくないはずだが、カラーバス効果で無意識にそうしてしまう。
たとえば、誰かに対して疑心暗鬼になると、ちょっとした言動も疑うようになる。これまでは何も感じなかった相手の言動も疑い出し、「やっぱりそうなのか…」と自分的に納得してしまうのだ。
浮気をする人が(自分がそうだから)、相手の浮気を疑う(妄想)なんてこともある。
不安に囚われたら、「妄想じゃないの?」と自問してみることが大事になるよ。
現状の自分を受け入れる
現状の自分は、否定することなくそのまま受け入れたらいい。
すぐに不安になる自分も、妄想にふける自分もそのまま受け入れたらいい。
楽に生きるためには、ありのままの自分を受け入れることが必要になる。
研究によりそうすれば、自律性や主体性、他者との相互の受容感、自尊感情が高まる、ということがわかっている。また、人生の意味や目的というものも、見い出すことができるようになる。
※他者に感謝することもできるようになる。出典:楽に生きるコツ
自分の受け入れは、不安をやわらげ気持ちを楽にするために必要なことだ。
すぐに不安になる自分はメンタルが弱くて嫌だな…とか、妄想に耽る自分はおかしいから嫌いだ…と思うかもしれない。だが、そんな自分が嫌いで受け入れないとしても、何の解決にもならないのだ。
※解決にならないどころか、自分を否定することで悪い影響が出てしまう。
不安をアウトプットする
不安は自分の中にためずに、アウトプットすればいい。
自分の中にためるから、どんどん重くなったり腐臭がしてきたり…ということになる。
書けば気持ちが落ち着く。書くことで肩の荷がおりる、ガス抜きができる、ということがある。また、自分は問題に向き合っている、問題を把握している、というグリップ感が生じるためだろう。
自分は主体的に問題に向き合っている、という感覚が生じれば、前向き感も高くなる。
ジャーナリングの効果は間違いなくあるので、試してみるといいよ。
まとめ
本記事では、不安を取り除く方法について書いてみた。
人生に不安はつきものだが、大きくなりすぎるようであれば対応が必要になる。
その方法だが、1)誰でも(優れた人でも)不安になることを知る、2)妄想の割合が大きいと知る、3)現状の(不安を感じる)自分を受け入れる、4)不安をアウトプットするの4つになる。
誰でも(優れた人でも)不安になると知れば、少しは気が楽になるだろう。
今こうしていても、大きな不安と格闘している人はたくさんいるのだ。
妄想から生まれる不安というのは大きい。※自分の合理的とはいえない解釈に反応し不安になる。
人にはリターンが非常に大きいとき結果を過大評価する、という心理的な傾向があるためだ。だから、強く不安に囚われたら、「妄想がベースにあるのでは?」と自問してみることが大事になる。
※そんな妄想をする自分であっても、そのままやさしく受け入れたい。
不安のアウトプットは有効だ。ジャーナリングの効果は間違いなくあるので、積極的に試すといい。記録することで、過去はどうだったのか、妄想だったのかどうかということもわかるだろう。
贅肉のような不安を取り除くことで、これまでより生きやすくしたい。
今回の記事:「不安を取り除く方法」