コミュニケーションにおいて、笑顔はとても大事だ。
笑顔の有無で、相手の受ける印象が大きく変わってしまう。また、笑顔があっても、作り笑顔なのか自然な笑顔なのかでも、大きく変わってしまう。自然な笑顔を自在に作る人は、コミュニケーションにおいて有利だし、そうでない人は不利になる…という冷徹な現実は、受け入れた方がいい。
本記事では、笑顔の効果と自然な笑顔の作り方について書いてみたい。
笑顔の効果は
人が喜ぶ
笑顔の効果を自己啓発的な観点から書いてみたい。
笑顔を見せると、相手の気持ちがよくなる、ということがある。
近江商人の心得の中に「紙一枚でも景品はお客を喜ばせるものだ。つけてあげられるものの無いときは、笑顔を景品にせよ」というものがある。つまり、笑顔は景品に等しく、笑顔を見せれば(与えれば)お客が喜ぶ、ということだ。近江商人は、人の心理を上手く商売に利用したのだ。
笑わない損を消す
笑わない人は、他者にマイナスの印象を与えがちだ。
ときどき、「この人は笑わないな…」という人がいる。あたかも、笑うことが選択肢にないような人だが、このタイプの人の印象はあまりよくない。ほとんど笑わない容姿端麗な人と笑顔が素敵な普通の人がいれば、後者と結婚したいと思う人が多いだろう。笑わないというだけで、損をするのだ。
笑顔がないと、会話も途切れがちになってしまうよ。
ポジティブな印象に
笑顔を見せると、損が消えるだけではなく得をする。
相手に、ポジティブな人だな、やさしそうな人だな…というプラスの印象を与えるのだ。そこから、みんなに好かれそうな人だ、コミュニケーション能力が高そうだ、という高評価につながる。
笑顔の有無は、自分の評価や評判を作る変数なのだ。
承認欲求を満たす
人には、他人から認められたい、という「承認欲求」がある。
人に笑顔を見せるということは、相手の承認欲求を満たす、ということになる。
仏頂面や不承面には、「あなたを承認しない」、「あなたの言うことを認めない」というメッセージがある。一方、笑顔には、「あなたを承認する・尊重する」というメッセージがあるのだ。
ゆえに、自然な笑顔に接すると、こちらの気分がよくなるのだ。
相手が話しやすくなる
笑顔を見せると、相手が話しやすくなる。
相手は、承認・尊重されているな…と感じるし、やさしそうだな…と安心するためだ。
たとえば、求職の際の面接に不安を感じることがある。新卒時の役員面接などでは、かなり緊張することもあるだろう。だが、面接室に入り、相手の笑顔を目の当たりにすると、話しやすくなる。
圧迫面接などで、相手に一切笑顔がなければ、受験者はかなり話しにくくなるだろう。
与えることができる
人に笑顔を見せることで、その人に与えることができる。
情けは人の為ならず、という言葉からもわかるように、人に与えることなくして成功することはない。ゆえに、自分から人に与えることはとても大事なのだが、実践できない…という人も多い。
そんな人は、人に笑顔を与えることから始めればいい。自分からあいさつしたり、笑顔を向けることで人に与えたい。自尊心が低いとなかなかむずかしいが、一歩一歩、あゆみを進めればいい。
与えれば返ってくる、この相互作用でパイが大きくなるんだ。
笑顔の作り方は
作り笑いはNG
作り笑いには、自分の感情をポジティブにする効果がある。
だが、人に向けた作り笑いに効果はない。むしろ、逆効果になることがある。
人は、作り笑いか否かを目で判断する。口角は上がっているが、目が笑っていない…という場合は、作り笑いと判断する。そして、信用できない人だな、下心があるのではないか…という評価をし、警戒する。笑顔は目の表情で白黒別れることになる。ゆえに、そこを注意すべきなのだ。
簡単には笑えない
簡単に自然な笑顔を作ることはできない。
写真撮影のときに、「笑ってください」と言われたことがある。
そのとき、「ウイスキー」と言えば口角が上がる、ということを知っていたので、そのやり方で口角を上げて笑顔を作った。だが、撮影者は、わたしの目が笑っていないことにすぐに気付き、それではダメだと言った。そのときは、そのことがなぜかおかしくなり、自然に笑うことができたが。
口角を上げるだけでは、ダメな笑顔になってしまうんだ。
○をイメージする
自然な笑顔というのは、目じりが下がり口角が上がる、という笑顔のことだ。
眉間にしわをよせてへの字口にすると、ちょうど顔が×のような形になる。自然な笑顔の場合は、めじりが下がり口角が上がるので、○のような形になる。笑顔を作るときは、この○をイメージする。口角上げができたら、鏡の前で口を隠し目の表情だけをチェックするといい。
愛らしいものを想像する
愛らしいものをイメージすると、自然な笑顔になれる。
あなたも、赤ちゃんを見かけると、自然と笑顔になるのではないだろうか。ペットの愛らしい姿でもいいだろう。思わず顔がほころんでしまうようなものをイメージすると、自然な笑顔になる。
また、大爆笑した過去のできごとを思い出してもいい。
自分の笑える失敗でもいいし、動物が真顔でおもしろいことをしている姿でもいい。愛らしいものを想像するときの笑顔とは、質の違う笑顔になるかもしれないが、このやり方も使えるだろう。
まとめ
本記事では、笑顔の効果と自然な笑顔の作り方について書いてみた。
笑顔の効果をいろいろ書いたが、端的に言えば、相手の印象が良くなる、ということだ。
相手の自分に対する印象が良くなれば、まず悪いことはない。あえていえば、好ましくない人も惹き付けてしまう、というぐらいだ。そのデメリットがあっても、メリットの方がはるかに大きい。
自分から人に与えることが苦手だ、という人は、自分が笑顔を与えたのに相手から笑顔が返ってこなければ、損した、傷つく…と思うが、それは相手の問題なので、自分はやるべきことをやればいい。
自然な笑顔の作り方では、目の表情がポイントになる。
口角を上げればいいよ、ということは、ほとんどの人が知っているだろう。だが、それだけでは不十分であり、目の表情がポイントになる。目の表情がなければ、自然な笑顔にはなり得ないのだ。
目に適切な表情をつけるためには、○をイメージする、愛らしいものを想像する、という方法が有効だ。○と愛らしい赤ちゃんやペットなどをイメージし、必要なときに、自然な笑顔を作りたい。
今回の記事:「笑顔の効果と自然な笑顔の作り方とは」
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