あなたは、目標を設定して大事なことに取り組んでいるだろうか。
特に目標は設定していない。目の前にある仕事を処理しているだけ、という人もいると思う。
だが、仕事でもプライベートでも、大事なことについては目標を設定した方がいい。そうしない人は、もったいないことをしている可能性が大だ。本記事では、目標設定のコツについて書く。
目標を設定する意味は
なぜ目標を設定するのか
まず、なぜ目標を設定した方がいいのか、という疑問に答えておかなければいけない。
仕事でもプライベートでもそうだが、何をすればいいのかよくわからない…ということがある。
たしかにやるべきことはある。だが、優先順位をしっかりつけているとはいいがたい。緊急度やそのときの感情に応じてやるべきことを選択する、というやや混沌とした状態になることがある。
目標を設定すると
目標を設定すると、このような混沌から抜け出すことができる。
選択に悩むことなく、優先順位の高い仕事に集中することができるのだ。
ゴールが明らかになれば、どうすればゴールに到達できるのかという思考が生まれる。その思考から何をして何をすべきでないか、という行動の指針が明確になる。また、その思考を繰り返すことで、関連する情報やアイデア、機会というものに敏感になり、キャッチできるようになるのだ。
カラーバス効果だけど、このことを引き寄せと表現する人もいるよ。
成功しやすくなる
目標を設定すると、結果的に成功しやすくなる。
※重要な仕事で、いい結果を出すことができれば成功につながる。
適切な目標は自分がやるべき重要なことを示す。そして、自分を高みに引き上げる。
その目標に向かうことで、自分の能力を引き出したり、うまく活用することができる。上で述べたように、チャンスをとらえることもできるので、それが成功につながる、ということがある。
チャンスは、チャンスであると気付き、自分でとらえないとモノにできないものだ。
目標を立てていないと、チャンスが目の前を素通りするよ。
目標設定のコツがある
SMARTの法則を使う
目標設定といえば、SMARTの法則だ。このフレームワークが基本になる。
すなわち、S(明確・具体的であること)、M(計測できること)、A(達成できる見込みがあること、または、自分が同意していること)、R(現実的であること)、T(達成するまでの期限・期日が明確であること)ということだ。採用する単語により、意味に多少ばらつきがあるが。
SMARTの法則の例は
ブログの話でSMARTの法則にしたがい目標を立ててみよう。
ブログの場合、目標として真っ先に思いつくのは、月間のPVだろう。
新規にブログを立ち上げて1年間で(月間)10万PVを達成する、という目標にしよう。
この目標の場合、現実的であること、達成できる見込みがあること、あたりはあやしいが(笑)、そのほかのことについては、条件を満たしている。明確だし計測できるし、期限もある。
現実的でなくてもいい
SMARTの法則に反するが、この目標については、必ずしも現実的である必要はない。
※夢寄りの目標については、現実的でなくてもいい。
新規にブログを立ち上げて1年間で(月間)10万PVというのは、かなり高い目標であり(ほぼ検索のみで10万PVを想定している)、あまり現実的ではない。達成の見込みは極めて小さい。
ではなぜそんな目標を掲げるのか、ということになるが、それは、自分が自分に科すリミットを外すためだ。自分がこんな目標を達成できるはずがない…という思い込みを払拭することが目的だ。
夢をモチベーションにする、という目的もあるよ。
現実的な目標も立てる
ただし、同時に現実的な目標も立てる必要がある。夢と現実の二本立て、と考えるといい。
ブログの場合では、合わせて、1年間で200記事書く、という目標を立てる。この目標は10万PVと比べるとかなり現実的だ。10万PVの方はどうやって達成すればいいのかよくわからないが、200記事であれば、週に4記事前後書けばおのずと達成できるためだ(逆算が使える)。
不可逆の形で、努力することで確実に近づける目標、というものが必要になるよ。
その先の目標も立てる
さらに、その先の目標も設定した方がいい。
ブログの場合であれば、たとえば、プロのブログのライターになる、だ。
そうなるために、ブログに対し1万時間かける必要がある、と仮定しよう。そうすると、1日3時間ブログに費やすとして9年かかる。6時間費やせばその半分ですむ。この壮大な目標にも、日々コツコツと努力を重ねれば、その分だけ近づくことができる。その実感が続ける上で大事なのだ。
※そうすることで、時間の経過を前向きに考えることもできる。
壮大な目標もある方がいいよ。
目標の正しさを確認する
目標を立てる場合は、その目標が正しいのかどうかチェックする必要がある。
ゴールの設定を間違えては、台無しになるのだ。
その目標は、自分にふさわしいのか、自分の能力を引き出す・活用することになるのか、やりがいを感じるのか、わくわくする感覚があるのか、自分の成長に資するのか…とチェックしたい。
頑張れる目標を立てる
高い目標を達成するためには、何かを犠牲にしなければいけない。
その過程では困難がある。思うようにいかず、やめたくなったりイライラすることがある。
そんな苦しいときでも頑張ることができる目標にする。自分が「追求せずにはいられない」と感じることを目標にする。そうすれば、その内発的な動機が下支えとなり、頑張ることができるのだ。
まとめ
本記事では、目標設定のコツについて書いてみた。
目標を設定すると、選択に悩むことなく、重要な仕事に集中することができる。
どうすればゴールに到達できるのか…という思考から、行動の取捨選択ができ行動の指針が明確になる。また、その思考の反復から、関連する情報やアイデア、機会をキャッチできるようになる。
目的設定のコツは、1)SMARTの法則を使う、2)現実的な目標も立てる、3)その先の目標も立てる、4)目標の正しさを確認する、5)頑張ることができる目標を立てる、の5つになる。
わたしの提案は、目標は夢と現実の二本立てにすればいい、ということだ。
夢的な目標には、自分が自分に科すリミットを外すという意味がある。自分はこの程度だよね…という(思考上の)枷のようなものを自分にはめていると、実力があっても伸びることができない。
ただ、夢的な目標だけでは不十分で、同時に現実的な目標も立てる必要がある。
現実的な目標の場合は、努力と結果の関係が線形に近く、努力することで確実に近づける目標、というものがいい。こういう目標であれば、努力すれば、その分成果が出る…と実感できるためだ。
今回の記事:「目標設定にはコツがある」