人から好かれるには – 好かれる利点を活かしたい

世の中には、人に好かれる人とそうでない人がいる。

後者の中には、人間関係が煩わしくなるので、特に人に好かれたいと思わない。自分が好きな人からは好かれたいが、そうでない人のことはどうでもいい。嫌われても構わない、とする人がいる。

自分の影響力や人間関係は最小限でいい。限られた世界でこじんまり生きていきたい…という人であれば、それでいいのかもしれない。だが、そうでなければ、人に好かれる人になった方がいい。

その方が(何かと利点が多く)人生が豊かになるためだ。


人に好かれると

自分の気持ちがよくなる

人に好かれると、自分の気持ちがよくなる。

良好な人間関係の中に身を置くことができるため、そうなるのだ。

これは、適温の中で過ごすことができる、ということだ。逆に、人に嫌われると、極寒の中で過ごすはめになり、(本来不必要な)防寒具が必要になったり、その厳しい環境に嫌気がさしたり…ということになる。

その場合は、当然、自分の気持ちは悪くなり、安定しなくなる。



行動的になる

人は適温であれば、行動的になる。

春や秋にお出かけしたくなるのはそのためだ。

まわりの人に好かれていれば、自分の行動をまわりの人が好意的に評価してくれる。その結果、ますます行動しやすくなる…といういい循環ができる。たとえ失敗しても、温かい目でみてくれる。

逆に、まわりの人に嫌われていれば、いい行動をしても「何だこいつは…」という目で見られることがある。失敗すれば、冷たい視線を浴びることになる。そうなると、行動すること自体が嫌になるだろう。

いい行動をしても評価されない、となると、そうしようとは思わなくなるものだ。

人に好かれる好かれないは、自分の行動にも影響を及ぼすんだ。

セルフイメージが上がる

セルフイメージが高くなる、というメリットもある。

まわりの人に好かれる自分はイケている…、行動できる自分はすばらしい…と思えば、セルフイメージが高くなる。その結果、自分に自信を持ち、自尊心を高めることができたりする。自信は根拠がなくても持った方がいいが、この場合は根拠のある自信になり、よりソリッドになるだろう。

セルフイメージの低い人は、どことなくさえない雰囲気を持つよ。

影響力を持つことができる

人に好かれると、自分の影響力が増す。

自分の言葉で相手が動いてくれるようになったりするのだ。

あなたにも、好きな人を助けたい・応援したい、という気持ちがあると思う。

その気持ちが「影響力」の源だ。人ひとりでできることは限られる。社会を変えるような大きい仕事をしようと思えば、どうしても人の助けが必要だ。そのためには、影響力が必要になるのだ。

※会社員やフリーランスでも同じ。影響力がある・ないでは、大きな差が生じる。

影響力の差は、結果的に社会的な地位や収入の差になる。

人に好かれるためには

自分から与える

人に好かれるためには、自分から与える、という姿勢が必要だ。

多くの人はギブ&テイクなので、与えれば返してくれる、ということになる。

ゆえに、自分が好きになれば、相手も好きになってくれる、ということだ。ただし、ここでの「好き」は恋愛における「好き」ではない。恋愛では(ご存じのとおり)そうなるとは限らない。

※恋愛でも、多少はそういうことがあり、与える人が得をするのかもしれない。

ただし、与えても返してくれない人に与え続ける必要はない。

相手に誠意を持つ

目の前に相手に対し、誠意を持つ、ということが大事だ。

有名な専門家が、(結果的に)目の前にいる人に対し誠意を持たない、という残念なケースがある。目の前にいる人よりも、自分との関係が深いほかの人の利益を考えたり…ということからそういうことが起こる。だがこれでは、目の前にいる人に対し失礼であり、不誠実になってしまう。

ポジショントークをせざるを得ないときでも、相手に対する誠意を欠いてはダメなのだ。

相手に敬意を払う

人に好かれたければ、相手に対し敬意を払いたい。

人は、自分に対し敬意を払わない人に腹を立てるものだ。

特に、こちらが敬意を払っているのに、相手がそうしなければ腹が立つ。たとえば、こちらが目線を合わせてあいさつしようとしているのに、相手がこちらを一顧だにせず無視すれば腹が立つ。

相手に敬意を払うコツは、相手には何かしら自分より優れている部分がある、と思うことだ。相手を見下しそうになったら、相手の自分より優れている部分に対し敬意を払おう…と思えばいい。

※事実として、相手には優れた部分があるのだから、そこを評価すればいい。

少しでも感謝できる点を探すこともいい方法だよ。

相手の長所を評価する

人は、相手の長所を評価する、ということがあまり得意ではない。

本能的に、長所よりも短所に目が行きやすい(相手の短所が自分を傷つける可能性があるため)、相手の評価を上げると、相対的に自分の評価が下がるから…という理由があるのかもしれない。

そのあたりを踏まえた上で、「相手の長所を評価する」という補正をかける。相手の短所が気になるときは、「相手の長所も評価してみよう…」とすればいい。長所>短所なら問題ないだろう。

人にきびしく…ではなく、人にやさしくなってみる、ということだ。



相手目線で考える

自分目線から離れ、相手目線で考えたい。

自分の言動が相手の目にどう映るのか、どう解釈されるのか…と考えたい。

実践的なのは、「人の振り見て我が振り直せ」だ。自分が不快に思う人の言動を目にしたら、自分はそうしていないだろうか…と考える機会にすればいい。ときには、「似たようなことをしているかも…」と思うこともあるだろう。そんなときは、相手は不快に思っている、ということだ。

相手の態度がきびしくなったら、自分の態度に問題があった、ということだ。

まとめ

今回は、人から好かれるには、というテーマで書いてみた。

人に好かれるメリットは、1)自分の気持ちがよくなる、2)自然と行動的になる、3)セルフイメージが高くなる、4)他者に対する影響力を持つことができる、の4つになる。

人に好かれるための方法だが、1)自分から積極的に与える、2)相手に誠意を持つ、3)相手に敬意を払う、4)相手の長所を評価する、5)相手目線で考える、の5つになる。

冒頭で、自分の影響力や人間関係は最小限でいい。限られた世界でこじんまり生きていきたい…という人であれば、特に「人に好かれなくてもいい」という思考でいいのかもしれない、と書いた。

だが、そういうタイプの人でも、人に好かれた方がいいのだろうと思う。

1)自分の気持ちがよくなる、2)自然と行動的になる、3)セルフイメージが高くなる、という自分に対する影響が大きいためだ。いつも機嫌を悪くし、自分の行動を封じても仕方がないのだ。

自分比で少しでもいいから、人に好かれる行動をしてみよう。

今回の記事:「人から好かれるには」