自分に自信を持ちたい、と考える人は多いと思う。
そのせいか、自信を持つ方法に関する記事や動画は多い。どうしても中身は似たり寄ったりになるのだが、わたしの記事では既存の記事や動画にはない内容も入れたいと思う。そうでなければ、わざわざ新しく記事を書く必要はないからだ。
本記事では、「自分に自信を持つ方法」について書いてみたい。
自分に自信を持つ方法は
自分を承認する
自分を承認するとは、自分を認め許すことだ。
自分に自信がない人は、自分を肯定せず(否定しがちで)自分を認めていない。
自分を肯定しないから、(自分と同じレベルの)他人も肯定することができない。そのため、良好な人間関係の基礎にある「相互尊重」という価値を醸成することができず、人間関係に苦しむことになる。
そして、人と上手くやれない自分はダメだ…と、さらに自分を肯定できなくなる。
肯定できない自分も
そんな自分を肯定できない自分も、懐を深くして認めればいい。
自分に対しては、「否定する」という選択肢はなく、「認め許す」の一択だと考える。
もちろん、自分を否定しようと思えばいくらでもできてしまう。
否定の材料としては、容姿や学歴の問題があるし、性格や人格の問題もある。
前者の問題では、たとえば、恋愛の対象にされない、相手に軽く見られる、
後者の問題では、「いつも人間関係が上手くいかない」、「言いたいことの半分も言えない」、「感情的になりやすい」、「総じてネガティブである」、「人と比べて落ち込みやすい」、「なかなか行動できない」、「同じような失敗を繰り返してしまう」という事象に結びつく。
だから、自分を否定したくなるが、それでも懐を深くして自分を認め許す。
自己否定は他者への批判と同じで、誰でもできる簡単なことなんだ。安易な方に流されてはいけないよ。
肯定するための根拠を
そうは言っても、無条件で自分を認めることはむずかしい。
だから、自分を認めるための「根拠」というものを、自分で創り出す必要がある。
たとえば、容姿の問題であれば、自分に最適なメークやヘアスタイル、ファッションを研究し、自分の容姿を最適化する。口元に問題があるのであれば、歯列矯正や歯科医によるホワイトニングなども有効だ。
学歴であれば、社会に出たあとは、どんどんその重要性は低下する、という事実を知る。
わたしは、投資やビジネス系の動画をよくみるが、発信者の学歴や経歴などはどうでもいい。チャンネル登録をするかどうかの基準は、シンプルに「内容があるかどうか」の一点になる。
たしかに、学歴は就職や転職に役立つ切符だ。よく知らない人に(最初の段階で)一目置いてもらえる、ということもある。しかしその後は、はるかに実力の方が大事になるんだよ。
欠点をどう扱うのか
自分に自信のない人は、自分の欠点を気に病んでしまう。
だから、自分の欠点に対する認知を少し変えてやる必要がある。
たとえば、自分には知識と経験が欠けており、話にならない…と思うとしよう。
~が不足しているという事実は事実として受け止めればいい。だが、不足しているということは、その余白を埋めることができる、ということだ。「余白を埋める」という作業を通じて人は成長するのだから、「自分には成長する余地・機会がある」とできる。
もちろん挑戦することが前提だが、成長を楽しむ機会がある、とすればいいのだ。
失敗をどう扱うのか
失敗についても、欠点と同様に気に病んでしまうだろう。
失敗というのは、実は上手く取り扱えば「宝」になり得るものだ。
失敗の原因、失敗に至るまでのプロセスを分析することにより、「自分にとって上手くいかないやり方」というものを学ぶことができる。
その学びから改善して、今後失敗しないようにすることができるし、改善がむずかしい…ということであれば、<その筋に入らない>ということで、失敗を未然に防ぐことができるようになる。
※自分にとっての地雷を踏まないようにすることができる。
失敗したら、「恥ずかしい」とか「身が縮む」という思いをすることなく、「宝」にしたい。
失敗を感情的に取り扱うのではなく、理性的に取り扱うことで「宝」にするんだ。
小さな成功を積み重ねる
自分が<肯定できないもの>について、アプローチしたい。
そして、ほんのわずかなことでいいから、「小さな成功」を勝ち取りたい。
たとえば、「コミュニケーション能力が低く、人と上手く会話ができない」ということから、自分を認められない人がいるとしよう。
このタイプの人は、アイコンタクトが苦手だし、相手の話をよく聞くことができない。また、声が小さく相手の話に対するリアクションも薄い。誰かに話しかけられても、一言二言で会話が終わることも、めずらしくない。
このときの「小さな成功」とは何か
たとえば、相手の話を聴く時に(意識して)少し口角を上げてみる。
※相手の話を聴く時に「口角を上げる」という課題を設定し、できたら「成功」とする。
そうすると、相手に「あなたの話を好意的に聴いています」というメッセージを送ることができる。たったそれだけのことで、かなりの効果があるのだ。仏頂面より効果がある、ということは、あなたの体感でもわかるだろう。
このような「小さな成功」を日々、積み重ねていけばいいのだ。
アイコンタクトが苦手なら、少しだけ意識してその時間や回数を増やしてみる、声が小さければ、少しお腹から声を出すことを意識する…など、「小さな成功」につながる課題は自分で考えよう。そうして実践するサイクルが、自分の成長につながるんだ。
自信を持つと決める
自分に自信がない人は、自分で、「自信を持たない」と決めている。
そうすることで、(無意識的に)自分が受けるダメージを小さくしようとしている。
子供がクラスで発表する際、発表内容に自信がなければ、声が小さくなってしまう。間違った発言を多くのクラスメートに聞かせて恥をかきたくない、すなわち、自分が受けるかもしれないダメージを予め小さくしたい…ということだ。
これと同じで、自信を持たないことで、 自分が受けるダメージを小さくしようとしているのだ。
このような認知をすぐに変えろ、と言われても、変えられないだろう。
だから、これも「小さな成功」のアプローチを使い、小さな改善のための行動をしてみる。たとえば、ある程度のダメージを許容しながら、あいさつでも何でも少しの(能動的な)行動をしてみればいい。
そのような行動をする限り、「自信を持たない」と決めていることにはならない。
まとめ
本記事では、「自分に自信を持つ方法」について書いてみた。
その方法を端的に言えば、自信を持つと決め、自分を承認しましょう、ということだ。
自分を否定したくなる気持ちはよくわかるが、それでも懐を深くして自分を認め許せばいい。あなたも、度量の狭い人間よりは、度量の広い人間の方が好ましい…と思うはずだ。そうであれば、あなたが度量を広くすればいい。
そうは言っても、無条件で自分を認めることはむずかしい。
だから、自分を認めるための「根拠」というものを創り出す。欠点や失敗の扱い方を見直す。そして、自分が強く<肯定できないもの>について、「小さな成功」につながる課題を見つけ、取り組む。
※課題の難易度が高ければ高いほど、ほんの些細で小さな成功でいい。
最後に、「自信を持たない」と決めている状態から、小さな行動をすることで抜けだそう。
今回の記事:「自分に自信を持つ方法」