イライラしない実践的な方法がある

人にイライラしても、いいことがない。

あなたも、イライラしている人を見ると嫌な気持ちになるはずだ。

そういうことがわかっていても、イライラすることはある。そして、それをまわりの人に表現することにより、あとで「しまった…」と後悔することもある。負の感情をそのまま表に出すのであれば、未熟な子供となんら変わりがない。

大人としては、イライラを抑制する術を身に付けておきたいところだ。

本記事では、「イライラしない実践的な方法」について書く。


人にイライラする原因は

損を強いられた…

前回の記事で、人にイライラする原因を書いた。

簡単におさらいすると、まず、相手に「損をさせられた」という感情、がある。

相手が自分の利益を過度に優先させることで、こちらの利益が不当に侵害された…という状況になると、モヤッとするしイラッとする。なんで、あなたの利益のために、こちらが損害を被らなければいけないのか…ということだ。

たとえば、受付やATMの前で長時間居座る人には、イラッとすることがある。



尊重がない…という感覚

次に、相手に軽視されている…という感覚、がある。

自分が尊重されていない、軽く見られている…という感覚のことだ。

あいさつの例がわかりやすいと思うが、こちらに対しあいさつをしようという気持ちがない、目を合わそうとしない、こちらを見ようともしない、ということであれば、「わたしの存在を無視された」と感じ、イラッとする。

自分が軽く扱われた…と感じると、誰でもいい気持ちはしないだろう。

海外での話だけれど、隣りの席に座っていた人が、こちらに足の裏を見せる形で足を机の上に投げ出してきたことがあった。そういう習慣があるのは知っているけれど、足の裏を人に向けるのはさすがに失礼だと思いイラッとしたよ(笑)。

期待とは違う反応をされた

人は相手と接するとき、なんとなく「期待」をしているものだ。

相手の反応がその期待を裏切るものであれば、失望しイラッとすることになる。

たとえば、会社の(話をしたことのない)人に思い切って話しかけてみたけれど反応が悪い、となれば失望する。仲間だしフレンドリーに反応してくれるだろう…という期待があり、その期待に反する反応であったため、そうなるのだ。

イラッとまでいかなくても、前段階の失望まではするだろう。

イライラしない方法がある

相手に期待しない

相手に期待しなければ、裏切られてイラッとすることはない。

自分が敵対的に接すれば、相手も同じように接するだろう…これは真だ。

だが、自分が好意的に接すれば、相手も同じように接してくれるだろう…これは、必ずしも真ではない。多くの場合はそうかもしれないが、そうでない場合も少なからずある。だから、「かけた情は水に流せ」的な心持ちが必要になる。

ただし、部下や子供の場合は、期待しつつ温かく見守る、という姿勢が必要になるが。

期待しなければ裏切られることはない…は真だよ。

尊重がない…と感じたら

自分に対するリスペクトがない…と感じたらどうするか。

自分に対する尊重がない!と激怒するのは、最もしてはいけないことだからなし。

あ~そうですか。では、わたしもあなたを尊重しないので…という方法がひとつ。軽視されてイラッとしているな~と冷静に自己観察する方法もある。さらには、わたしを尊重しないのはあなたの判断であり、その判断にわたしは関与しない、とする方法もある。

あなたが間違った判断をしようが、そんなことは「知らんがな」ということだ。



煙草を歩道に捨てた人が

先日、わたしの目の前で煙草を歩道に捨てた人がいた。

注意するのが筋かもしれないが、トラブルに発展するリスクがあり現実的ではない。

こういう場合は、あなたの行動の結果は、あなた自身が引き受けることになる。いいことも悪いことも、あなたが引き受けることになる。ゆえに、あなたが選択した行動にわたしは関与しない、として一線を引き、感情のざわめきを抑えた。

道徳的にいいか悪いかは別にして、こう考えて自分の感情を処理するという方法がある。

もちろん、危険がありそうなときは、行動すべきだよ。

損を強いられた…は

自分が他人の犠牲になる形で損を強いられた…をどうするか。

人を犠牲にしやがって!と激怒するのはなし。激怒することは、そもそもからだに悪い。

この場合は、相手に情をかけている、と解釈する方法がある。情をかけた分、別の形で戻ってくるかもしれない。自分は(損得勘定なしで)情をかけることができる人間だ、とすれば、セルフイメージを上げることができるかもしれない。

待たされるのであれば、隙間時間や待ち時間を有効に使う方法を考えればいい。

貸しにしておくよ、と思ってもいい。

自らを振り返る契機に

人にイライラしたら、自らを振り返るきっかけにすればいい。

相手の期待を裏切る反応をしたり、相手を軽く見たことがないだろうか。

前回の記事で、同期の同僚に話しかけて失望した、という話をしたが、自分も同じようなことをしたことがある。せっかく話しかけてくれたのに、「ちょっとよくわかりませんね」として、会話を終わらせたことがある。

相手のふり見て自分のふりを思い出し、反省すべきは反省し今後に活かすようにしたい。

自分のことは棚上げしやすいから、棚から戻すきっかけにすればいい。

イライラしたらネタに

イライラすることがあればネタにして、外に出せばいい。

イライラする出来事は、情動を伴い記憶されるので、長期記憶になりやすい。

だから、あなたの記憶の中にもその種の記憶が眠っているはずだ。そういう話はおもしろいネタになるので、機会があれば思い出して書けばいい。この記事で書いた「わたしの隣りの席に座っていた人が、こちらに足の裏を見せる形で足を机の上に投げ出してきた」という話も、記憶から引っ張ってきたことだ。

こういう形でコンテンツにできるのであれば、嫌な記憶も活かすことができる。

まとめ

本記事では、「イライラしない実践的な方法」について書いた。

大人としては、早い段階でイライラを抑制する術を身に付けておきたいところだ。

本記事で書いた方法は、1)相手に期待しない、2)わたしも尊重しないので…とする、3)冷静に自己観察する、4)あなたの判断にわたしは関与しない、とする、5)自らを振り返る契機にする、6)ネタにして外に出す、の6つになる。

わたしも尊重しないので…とする、は、そうすることにより感情のバランスをとる、ということ。

相手に期待しない、 あなたの判断にわたしは関与しない、とする、は、相手と一線を引く、ということ。冷静に自己観察する、自らを振り返る契機にする、は、自分をよく知るきっかけにするということ、ネタにして外に出す、は、嫌な記憶を活かす、ということだ。

自分ができることからはじめて、より良い行動に改善していきたい。

今回の記事:「イライラしない実践的な方法がある」