批判されることは、かなり嫌なことだ。
学生のとき、自分のプレゼンに対するクラスメートのフィードバックを受けたことがある。
そのときは、彼らはどんなことを書いたのか…と、やや怖くなった。批判されたらどうしよう…とも思った。クラスメートなので、辛辣に批判する、ということはないのだが、そう感じるものだ。
本記事では、批判に対する対処について書いてみたい。
批判されるのは嫌い
批判されるのは嫌なこと
人に批判されることは、なんとなく怖いし嫌なことだ。
人はほめられたことよりも、批判されたことの方をよく覚えている。
強い負の感情とともに批判されたことを記憶するため、長期記憶になってしまうのだ。そして、その記憶を折に触れて思い出すことで、嫌な気分になる。だから、これ以上批判されたくないのだ。
※これ以上、自分に対し負の影響を及ぼす長期記憶を作りたくない。
批判に対する対処は
批判はされるものとする
批判はされるものである、としておいた方がいい。
自分に当たる光が強くなると影は濃くなる。三流は無視されるが、一流は批判される。
要するに、自分の影響力が増すと、それに応じる形で批判される…ということだ。その影響力が目障りだと思う人、影響力に嫉妬する人、影響力を批判することで利用しようとする人は必ずいるのだ。
※誰からも好かれるタイプの人にも、八方美人が気に入らんとして批判する人がいる。
自分の影響力の増加に伴う批判の場合は、いい調子だね…と思えばいいよ。
最初の段階で処理する
中傷のような批判を心に染み込ませて、長期記憶にするのはとてもまずい。
一度、そうしてしまうと、長年に渡り悩まされる…ということになってしまう。
だから、最初の段階で処理してしまう。たとえば、「ばかと言った方がばかだ」という手法を使う。自分の欠点と劣等感を、こちらに投影して転嫁しようとしている、と心の中で理解すればいい。
※批判している人は、相手のことを批判しているのではなく自分のことを批判している。
イメージで処理する
イメージで批判を弾く、という方法もある。
自分の心をツルツルに磨き上げた金属球に見立てる。その表面を油でコーティングする。酷く批判されたときは、その油でコーティングした金属球を心にし、飛んでくる批判の矢を弾けばいい。
※銃の弾には跳弾というものがある。それと同じようなイメージだ。
理不尽な批判は最初から弾いて、心の染みにしないことが大事だよ。
その人の考えだと限定する
批判は、あくまでその人の考えだと限定すればいい。
そう思う人が実はたくさんいるのではないか…と思うと、自分が揺らいでくる(笑)。
もし本当にたくさんいるのであれば、その批判は的を射ている、として、受け止めればいい。だが、よくわからない段階で、そう思う人がたくさんいるのではないか…と、萎縮しても仕方がない。
ブログで記事を書いていると、ときどき批判を受けることがある。だが、わたしの経験では、同じ内容の批判が複数きたことはない。つまり、その人の考えにすぎない、というケースが多いのだ。
※ポジショントークで批判する人は、同じような内容になりやすい。この批判は除く。
真面目な人は批判を真に受けようとするけれど、そうする必要のない批判の方が多いんだ。
ポジティブで相殺する
批判で受けたダメージをポジティブで相殺する、という対処がある。
残念ながら、1つのネガティブを1つのポジティブで相殺することはできない。
たとえば、ブログの記事に対するコメントで、ネガティブなものが1つあった。これをポジティブなコメント1つで相殺することはできない。人はネガティブに対する感度が強いので、そうなるのだ。
できが悪いと批判されたら…
たとえば、上司にできが悪いと批判されたときは、自分の長所を書き出してみる。
短所があれば必ず長所があるわけで、その長所にスポットライトを当てて書き出す。失敗を批判されたとしても、自分の長所を活かすことができなかったから…とすれば、ポジティブになれる。
ネガティブ1に対し、ポジティブは3ぐらい必要だよ。
アドバイスを引き出す
割合は少ないが、まともな批判について考えてみよう。
この場合でも気分はよくないが、やんわりと「ご意見ありがとうございます」という形で返す。
そして、「では、どうすればいいのか」と問う。けんか腰ではなく、賢明なあなたに教えを乞う、という形で問えばいい。そこで、「自分で考えろ」であれば、ただ否定したいだけかもしれない。
こちらに善かれと思って批判してくれたのであれば、建設的なアドバイスをしてくれるはずだ。
そうすれば、批判をとっかかりにして、建設的な話に持っていくことができるよ。
付き合いをやめる
理不尽な批判をする人とは、付き合わないようにすることがベストだ。
それができなければ、表面上の関係は維持しつつも、心の中で付き合いをやめればいい。
その人が自分にとって大切な人になることはない。安全なところから理不尽な批判をして、相手にダメージを与えよう…とする人は卑劣である。自分本位で卑劣な人とかかわっても、いいことはない。
※そのかわりに、自分に好意的なまなざしを向けてくれる人とつき合うようにする。
まとめ
本記事では、批判に対する対処について書いてみた。
1)批判はされて当たり前…とする、2)最初の段階で処理する、3)その人の考えだと限定する、4)ポジティブで相殺する、5)アドバイスを引き出す、6)付き合いをやめる、の6つだ。
まともな批判でも、そうされると嫌な気分になるものだ。
ましてや、中傷や人格否定のような批判の場合は、心底嫌な気分になり後々まで尾を引くことになる(長期記憶化するのだ)。ゆえに、自分なりの対処を身に付けておくことが必要になるだろう。
理不尽な批判の場合は、内容の検討以前に弾いてしまえばいい。
あえていえば、批判の内容が一部正しくても受け入れる必要はない。自分が受けるダメージが大きくなってしまうためだ。そんなときは、「ばかと言った方がばかだ」手法で弾いてしまえばいい。
少しの得を取りに行き、大きく損をしたのでは意味がないのだ。
今回の記事:「批判されたときの対処6つ」