誰しも、(程度の差はあるが)他人にイライラすることがあると思う。
他人の行動はもちろん、声・容姿、存在についてまでイラッとすることがある。
だが、そうしたところで何もいいことがない、ということは、経験則として理解できるだろう。イラついてストレスが解消できるのであれば、いくばくかの意味はあるが、自分がイライラしていることをまわりの人に知らしめても何もいいことはない。面倒な人だな~と思われるだけだ。
より良い行動につなげるためにも、他人にイライラする理由を自覚しておきたい。
イライラすることがある
自分が損をしたと思う
他人に対し、イラッとすることがある。
先日、現金払いのお店で、財布から小銭を出そうとしているおばさんがいた。
当初は、小銭を処分したいのだろう…程度で、何とも思わなかったが、やけに時間がかかる。老人ではないので、認知を含む動作が遅いわけではない。それなのに、「財布に小銭が張り付いてとれないのか?」と問いたくなるぐらいもたもたしている。
あまりにも時間がかかりすぎて、隣りの列ではわたしより後に並んでいた人が会計をはじめた。こうなると、イラッとした気持ちが生じる。あなたのせいで追い抜かされた、わたしが不利益を被っている…という気持ちになり、イラッとするのだ。
なぜ、わたしがあなたのせいで不利益を被らなければいけないのか…と思うのだ。
無神経さにはらが立つ
賃貸マンションに住んでいると、人にイライラさせられることがある。
廊下ですれ違ってもあいさつをしない、というのはデフォルトでイラッとはしないが(笑)、
深夜・早朝における騒音、ドアの開け閉めに伴う大きな騒音などにはイラッとする。ドアの開け閉めの際に大きな音を出さないようにする、ということは、何もむずかしいことではない。それをしない無神経さにイラッとするのだ。
自分本位で、他者に対する配慮が足りない…ということにイラッとするのだ。
他人のエゴに触れてイラッとする…としていいよ。
相手の反応がおかしい
相手の対応に、イラッとすることもある。
声が暗く機械的。受け答えが丁寧ではない。説明すべきことを説明しようとしない。
コミュニケーションをとろうとしているのに、ネガティブな反応をする。地方に赴任した(ほとんど話をしたことのない)同期の同僚に「同期だよね?」と話しかけたら、「もう(入社してから何年もたつので)同期とかそういうのはいいから…」というネガティブな反応をされたことがある(笑)。
その人に話しているわけではないのに、話に割り込んできてネガティブなことを言う人もいる。
こちらはそのような反応を期待していないので、イラッとすることになる。
目ざわりな人…である
自分が目障りだ…と思う人には、いちいちイラッとする。
目障りな人=「嫌いな人」ということになるのだが、なぜそうなるのだろうか。
いくつか原因があると思うが、自分ができないことをしている人を目の当たりにして、「この人は目障りだ」と思うことがある。その人のことを自分より下だとか、ライバル視している場合に、そう感じやすくなる。
その人が、自分がしたくてもできない(好ましいこと)をすると、その人の評価が上がり、相対的に自分の評価が下がる、と思う。そう思うと、「チッ」、「目障りな人だな」ということになる。
嫉妬する感情も燃料になり、「あいつうぜー」となるのだ。
人にイライラする理由は
損をさせられた…という思い
まずは、自分が他人に「損をさせられた」という感情だ。
自分に非がないのに、他人に損をさせられた…と思うと、当然「イラッ」とする。
他人の会計を待ったり、ATMの操作を待ったりすることは当然のことだ。だから、普通であれば損をさせられた…とは思わない。だが、異常に長いと感じれば、待つことで「無駄な時間を消費させられている」、「時間的な損を強いられている…」という気持ちになることがある。
そして、どうしてあなたに損を強いられなければいけないのか…と思うのだ。
蔑ろにされている…という感情
自分に敬意が払われていない、蔑(ないがし)ろにされている…という感情もある。
※軽視されている、尊重されていない、ということ。
たとえば、あいさつがわかりやすいだろう。相手がこちらを無視する、あいさつをしようとしても、目を合わさない、あいさつをしても返さない、ということであれば、自分が蔑ろにされている…と感じ、イラッとする。
また、自分は客なのに客として扱われていない…と感じると、イラッとすることがある。
何だか偉そうな受付の人がいたりするよ(笑)。
期待どおりの反応がない
相手に期待どおりの反応がないとイラッとする。
わたしが地方に赴任した(ほとんど話をしたことのない)同期の同僚に話しかけた例では、
「あ~○○さん」、「しばらく」から、近況の話でもできるかな…と期待していた。ところが期待に反して、「もう(入社してから何年もたつので)同期とかそういうのはいいから…」というネガティブな反応だった(笑)。
明後日の方向を向いてそう言われると、心の中で「お、おぅ」と言うしかなかった。
わたしと雑談をしたくない、ということだったのかもしれないね。
自分自身のエゴの問題も
他人の問題ではなく、自分自身のエゴの問題もある。
自分ができない(好ましい)ことをしている人を目の当たりにして、「目障りだな…」と思う例がそうだ。自分が失ったもの(若さなど)を持っている人に対し、そう思うこともあるだろう。
その人に嫉妬する気持ちもあるし、その人の評価が上がることにより、相対的に自分の評価が下がると思う。その人の存在が自分を脅かす、自分の地位や安寧を脅かす…と感じることもある。
これは、自分自身のエゴの問題であり、自責に帰する問題である。
まとめ
本記事では、「人にイライラする理由」について書いた。
今後、より良い行動につなげるためにも、他人にイラつく理由を知っておきたい。
今回の記事で挙げた理由は、1)他人に「損をさせられた」という感情、2)蔑ろにされている…という感情、3)相手に期待どおりの反応がない、4)自分自身のエゴの問題、の4つになる。
自分に非がないのに、他人のエゴにより一方的に不利益を被っている…と感じれば、当然<イライラ>してくる。どうして、自分が他人のエゴの犠牲にならなければいけないのか…と思い腹が立つのだ。
相手が自分を軽く見ている、軽く扱っている、尊重していない、自分に対し敬意を払っていない…と思えば、イラッとする。この場合は、「お前は何様なんだ?」という気持ちになりかねない。
さらには、自分のエゴにより、他人にイラつく場合もある。他人のエゴも自分のエゴもイラッとする原因になるのだから、おもしろいものだ。誰のエゴであろうが、エゴがイラつきを誘引する、としてもいいのかもしれない。
これらのイラつきの理由から、対策を考えることができそうだ。
今回の記事:「人にイライラする…イラつく理由とは」
コメント
[…] 前回の記事で、人にイライラする原因を書いた。 […]