成果に繋がる情報の集め方とは

情報の集め方について、考えることがないだろうか。

わたしの場合は、情報を集めすぎではないか(情報収集に時間をかけすぎではないか)、かなり不要な情報も集めているのではないか(情報収集の効率が悪いのではないか)…などと、考えることがある。

※情報を集めたけれど、結局使わなかった…なんてこともよくある。

今回は、成果に繋がる情報の集め方について書いてみたい。


こんな情報を集める

自分の行動が変わる情報

自分の行動が変わる(かもしれない)情報を集めるようにする。

※いい方に変わる(きっかけになるかもしれない)情報のことである。

たとえば、自分の行動を変える目的で自己啓発本を読むとしよう。そうすると、話としてはおもしろいが、「自分にはできない」というものがある。この種の話は、いくら読んでも身にならない。

自分の行動が変わらない、という時点で目的から外れ、娯楽の読書になってしまうのだ。

娯楽の読書を否定するわけではないよ。ただこの場合は、「自分の行動を変える」という目的のある読書であり、その目的から外れてしまうので好ましくない、ということだよ。

今すぐに必要な情報を

今すぐに必要な情報を集めるようにすればいい。

情報には鮮度があるので、今すぐに必要な情報を集めることに一番価値があるのだ。

将来必要になるから…ということで、情報を集めたことがないだろうか。わたしは、高い確率で将来必要になるから…ということで、情報を集めストックしたことがあるが、役には立たなかった。

そのときになると、ストックした情報の鮮度と価値が落ちるためだ。本質的で汎用的な情報であれば鮮度や価値は落ちないが、それ以外の情報であれば落ちる。そのことがわかるので、ストックした情報を見返す気にならない(笑)。

時宜にかなう情報を集めることが、最も価値が高くリソースの無駄を防ぐことになる。

喉が渇いたときに水を飲むと、水を飲むことの価値が高くなるよね。それと同じことだよ。

こんな情報をカットする

情報をカットする

不必要な情報をカットする、ということがとても大事なことになる。

今は、大量の情報が入ってくる時代なので、より情報をカットすることが大事なのだ。

ではどんな情報をカットすればいいのか…だが、まずは上で述べたように、情報収集の目的に沿わない情報、自分の行動に何ら影響を及ぼさない情報、時宜にかなわない情報、ということになる。

自分のリソースの無駄遣いを減らすためには、「カットする」ということがとても重要になる。

※不必要な情報をカットすれば、その分リソースを必要な行動に割ける。

誰かの予想はいらない

専門家の予想という情報は、いらないのでカットする。

たとえば、専門家による「今後のマーケットの予想」という情報があったりする。

予想には(当たるのであれば)価値があり、つい見てしまうが、そもそも予想というのは「当たるも八卦、当たらぬも八卦」レベルの話だ。振り回されるだけで、振り回された行動の結果がすばらしいものになる、ということはまずない。

予想で役立つのは、天気予報ぐらいかもしれない。※当日の予報の精度はかなり上がっている。

※基本的には、一部を除き専門家だから未来を高い精度で予想できる、ということはない。

専門家の予想でやっかいなところは、自分の行動に悪い影響を及ぼすことがある、という点だ。専門家の予想を信じて行動を起こすと、痛い目にあうことがあるんだ。

ポジショントーク

結論ありきのポジショントークには、中身と誠実さがない。

最初に動かせない結論があって、その結論に至る論理を組み立てようとするのでそうなるのだ。

ときどき、無理筋の解説や擁護をしているな、肝心な部分をごまかそうとしているな…と感じる記事があるが、ポジショントークだろう。この場合の記事の書き手は、ただ自分に求められていることを書いている、ということだ。

誰かが立場上そう言わなければいけないということを、情報として取り入れると間違うだろう。

※ポジショントークには不自然さが伴う。論理がおかしい…と思ったら疑ってみる。

ネガティブな情報

ネガティブな情報は、はなからある程度カットしてもいい。

人にはもともと、ネガティブな情報に反応しやすい、という特徴がある。

同程度のポジティブな情報とネガティブな情報があれば、後者に<より>反応するはずだ。人に備わる防衛反応だと思うが、ネガティブな情報が頭を支配すると、(逃げる・固まる以外の)行動ができなくなってしまう。

行動ができなくなると、試行やチャンスを見送ることになり、成果には繋がらない。

※将来の成功に繋がる「失敗するチャンス」も失ってしまう。

ダメ押し的な情報

情報収集作業をしていると、ある時点から情報を集めることに疲れてくる。

それは「停滞期」に入ったサインだ。

情報収集には順番に、1)低効率期、2)高効率期、3)停滞期、という時期がある。

はじめは、情報の収集が不十分で効率が悪い。そのうち、大枠の知識ベースができあがるので、高効率期に入る。それを過ぎると、もはやそれ以上情報を集めても意味がない、という停滞期に入るのだ。

停滞期に入って集める情報には、さほど意味がないのでカットすればいい。

※リソースを有効に活用するために、ダメ押し的な情報はカットしたい。

まとめ

今回は、成果に繋がる情報の集め方について書いてみた。

せっかく情報を集めるのであれば、ポジティブな成果に繋げたい。

その方法だが、まずは不要な情報をカットすればいい。

不要な情報とは、1)自分の行動に何ら影響を及ぼさない情報、2)時宜にかなわない情報、3)誰かの予想、4)ポジショントーク、5)ネガティブな情報、6)ダメ押し的な情報、の6つだ。

わたしも含めて、この種の情報をせっせと集めている人は多いと思う。

大事な情報は、「自分の行動が変わる情報」だ。

自分の行動を変える目的で自己啓発本を読むのであれば、自分ができそうな行動に注目し、しっかり何度も読み込むことだ。そして、いくつかのステップに分解し、ひとつずつクリアしていけばいいのだ。

自分の行動が変わる情報を意識して、情報を集めたい。

※天気予報は、自分の行動が変わる情報になる。

今回の記事:「情報の集め方とは」