天職を見つける方法|本当にいい仕事を見つけたい

天職を見つけたい、と思うことがないだろうか。

天職が見つかれば、今より楽しく仕事ができるかもしれない、ストレスがたまらず精神状態がよくなるだろう、無理に努力しようとしなくても、自然に努力を積み重ねることができる、と思うためだ。だが、そう簡単に見つかるものではない。本記事では、天職を見つける方法について書いてみる。


天職とは

天職は

天職=自分にとり本当にいい仕事、としたい。

天職の意味だが、端的にいえば、その人にふさわしい職業、という意味になる。

最も相性がいい職業としてもいい。天職を職業とした場合は、自分に合っている、自分の能力を活かすことができている、という感覚を得ることができる。その結果、楽しさを感じるはずだ。

仕事そのものについては、満足するはずだよ。

仕事のとらえ方は

人は、仕事を3つのタイプに分けている。

ある心理学者によると、1)労働、2)キャリア、3)天職、の3つに分けているそうだ。

仕事を「労働」と認識する場合は、金銭的な報酬を主目的とする。

たとえば、俳優として食べていくことを目標にしながら、アルバイトで糊口をしのぐケースがある。この場合のバイトは労働になる。バイトではなくても、仕事中に時間の経つのがおそい、早く昼休みがこないかな…、早く週末がこないかな…と考えるのであれば、仕事を労働と認識している。

キャリアの場合は

仕事を「キャリア」として認識する場合もある。

この場合は、自分のキャリアのアップを主目的とする。

経歴をきらびやかにすることが目的だ。ゆえに、高い地位や高給とりを目指す。上昇志向が強く、社内で出世することを強く望むが、出世できない場合は、比較的簡単に転職するだろう。

※不満を募らせ、簡単に切れてしまうことがある。

天職は

天職の場合は、その仕事をすること自体が主目的になる。

基本的には、その仕事をしたいからしている、という状態になる。

自分に合っている、自分の能力を活かすことができている、という感覚が報酬になり、精神的に充実している。また、内的な動機から働くことができるので、努力を続けることができる。

天職の場合は、休みを心待ちにする、なんてことはないよ。

天職を見つける方法は

今の仕事を評価する

すでに働いている人であれば、今の仕事はどうなのか…と考える。

労働だととらえていないだろうか。自分が労働だととらえていれば、それは天職ではない。

仕事中に、時間の経つのが遅いな、早く昼休みがこないかな…、早く週末がこないかな…などと考えるのであれば、天職ではなく労働だ。ゆえに、天職の候補からその仕事を削除するといい。

候補リストから削除することで、天職に一歩近づくよ。

経歴を高める…も

主目的が自分の経歴を高める、キャリアアップする、でも天職にはならない。

たとえれば、いい大学に入るためだけに勉強する、というようなものだ。学習内容に興味があるから勉強する、ということではない。ゆえに、大学に入ると勉強しなくなるし、挫折に脆くなる。

これ以上出世できない…となると、やる気を失くしたりするよ。

楽しさを感じるか

仕事そのものに、楽しさを感じるかどうか…が、ポイントになる。

天職の場合は、自分に合う、自分の能力を活かすことができている、という感覚を持つことができるので、(満足・充実感を得ることができ)楽しくなりポジティブな感情を持つようになる。

この精神的な高揚感が全くなければ、天職とすることはできない。

自分の能力を知る

自分の能力を活かすためには、自分の能力を知らなければいけない。

自尊心の低い人は、自分には大した能力がない、と思うが、他人との比較はどうでもいい。

自分の能力の中で、相対的に突出した能力は何か…と考える。人の能力にはむらがあるので、必ず出た部分がある。へこんだ能力が(そのマイナスの分)別の能力を突出させている、ともいえる。

他人の評価がその能力を知る手掛かりになる。自分では当たり前だと思っていても、他人からみるとすごいな…、という能力がある。そういう能力は、他人からほめられてはじめてわかるものだ。

人にほめられたことを思い出してみよう。

報酬が少なくてもできるか

その仕事を「報酬が少なくてもできるか」と考えてみよう。

金銭的な報酬が少なくてもできるのであれば、仕事を労働ととらえていない証拠になる。

マッキンゼーのコンサルタントからお笑い芸人に転身した石井てる美さんという人がいる。当初、彼女のお笑い芸人としての年収は、マッキンゼー時代の1か月分にも満たなかったそうだ。このことについて、彼女は至極当然のことだ、としている。彼女にとってお笑い芸人は天職なのだ。

試行錯誤して見つける

天職を見つけるためには、ある程度の試行錯誤が必要になる。

天皇の料理番で有名な秋山徳蔵は、小坊主、奉公人、米屋(すぐに連れ戻される)を経て、天職である料理人の道へ進むことになる。このように、ある程度の試行錯誤が必要になる。試行錯誤の過程で、もやもやした霧が晴れやりたいことが見えてくれば、あとは腹を据えて「やるだけ」だ。

試行錯誤することで、比較することができるよ。

まとめ

本記事では、「天職を見つける方法」について書いてみた。

その方法は、1)今の仕事を評価する、2)労働またはキャリア目的かどうかチェックする、3)楽しさを感じるかチェックする、4)自分の能力を知る、5)報酬が少なくてもできるか自分に問う、6)試行錯誤する、の6つだ。社会貢献になるかチェックする、を加えて7つにしてもいい。

仕事を「労働」としてしまうのは、かなりつまらない。おもしろくない。

仕事中に、時間の経つのがおそいな…、早く昼休みがこないかな…、早く週末がこないかな…と考えながら過ごすことは、生産的ではない。仕方がないから仕事をする、では全くおもしろくない。

仕事を「キャリア」として認識するのもどうか。やや問題があるだろう。

いい大学に入るためだけの受験勉強というのは、長くても数年だから耐えられる。これが数十年だと耐えきれないだろう。また、キャリアだとすると、挫折にもろくなる、ということもあるのだ。

やはり、天職を見つけてその道で励む、ということが最善になるだろう。

今回の記事:「天職を見つける方法」