謙虚になる方法5つ

謙虚になった方がいい、という話を聞くことがあると思う。

直接そう諭されると反発したくなるが、そのことは正しく間違いではない。

わたしも、自分のちからだけで物事を成し遂げることはできないのだから、謙虚になった方がいいよ…と言われたことがある。そのころは、自分のちからで大抵のことはできる、と自分のちからを過信しやや天狗になっていた時期だったと思う。

もともと謙虚さを欠く人でも、経験から学ぶことで謙虚になることができる。

本記事では、「謙虚になる方法」について書いてみたい。


謙虚とは

謙虚の意味は

謙虚の意味から確認しよう。

控えめ、つつましい、へりくだる、という言葉が、謙虚を説明するキーワードだ。

へりくだる、というのは、相手を敬い自分を控えめにする、ということだから<控えめ>と被る。つまり、わたしたちは、控えめでつつましいさまを「謙虚」という言葉で表すことにしている。

あの人は謙虚な人だ、という意味は、あの人は控えめでつつましい人だ、ということだ。

もっと言えば、自分の影響力をかさに着て言動を選ぶ、ということではなく、また、自己顕示欲から言動を選ぶ、ということでもなく、素直かつフラットな態度で他者と接する人である、ということだ。

影響力(または実力)と言動のギャップが、控えめでつつましいという評価を導くのだ。

影響力のある人が、偉ぶらずまわりに感謝の気持ちを持っている…というだけで、謙虚という評価につながるよ。

謙虚な人には

ひと口に「謙虚な人」と言っても、成り立ちは多様だ。

謙虚と親和性の高い生得的な性格を持っている人は、自然にそうなるだろう。

そういう人以外では、実際に痛い目にあって謙虚よりになる人や、謙虚に振舞うことにメリットを感じて戦略的に謙虚になる人がいる。実体験を通じて「謙虚に振舞う方が得だ」と思えば、たいていの人はそうしようと考える。

自分の性格が謙虚と親和性が低い場合は、注意した方がいい。

謙虚に振舞うことがストレスになるためだ。自己顕示欲が強い人であれば、その欲求を抑えることはかなりのストレスになる。ある欲求を抑えることで、別の(好ましくない)欲求が噴き出す…ということがあるので、注意が必要だ。

具体的には、外の人にはとても謙虚だが、内の人には真逆…なんてことがあるのだ。

以前の上司がこんな感じだったよ。外の人には「超」がつくほど謙虚に振舞っていたけれど、内の人にはとても意地悪だった。内の人に憂さ晴らしをしていたのかもしれないけれど、こんな風になってはいけないよ。

謙虚になる方法は

自慢をしない

謙虚な人が自分の自慢をすることはない。

自慢することは自滅することだ、と考えておいた方がいい。

自分が植物だとすると、足元に塩か除草剤をまくようなものなのだ。

先に、影響力(または実力)と言動のギャップが、謙虚という評価を導く、としたが、自慢をすることは、自分の影響力を低下させ、言動も控えめとは違うので、符号が逆のギャップを生み出すことになる。その結果、評価も謙虚とは逆になる。

自慢をすることは、自滅につながる…と考えれば、比較的簡単にやめることができるだろう。

相手に自分のことを知ってもらいたい場合は、第三者に語ってもらうか、事実のみを適切なタイミングで淡々と伝える、という形がいいんだよ。自分にそのつもりがなくても、相手に「自慢だな」と思われたらアウトだよ。

偉そうにしない

どんなときも、偉そうにしてはいけない。

わたしは会社の先輩に、「お前が偉いわけじゃないんだよ」と諭されたことがある。

お前が偉いわけじゃなく、お前の上司が偉いんだ(お前は勘違いするなよ)と諭された。

そのときは、「自分が偉いと思ったことはありません」と答えたが、(先輩から見れば)偉い上司の虎の威を借りているように見えたのだろう。そう思われるということは、自分の言動に問題があったということだ。

自分に自信がないから、自分を大きく見せようと恰好をつけていたのかもしれない。

※まだ20代だったからそういう注意(フィードバック)を受けることができたが、30代以降になると、誰も注意してくれなくなる。だから、自分の言動のまずい点は、まわりの反応や空気をフィードバックにして、自分で気付けるようにしておきたい。

謙虚になりたければ、「偉そうにしない」と心に刻んでおこう。

他人を尊重する

他人を尊重する気持ちを持ちたい。そうは言っても、むずかしいところがある。

こういう人は尊重できるが、こういう人は尊重しずらい…という<むら>があるためだ。

むらを小さくするためには、特別な思考が必要になる。

たとえば、その人が真面目に(真っ当な)仕事に取り組んでいるのであれば、仕事の形態や会社の大小、職位などは関係なくリスペクトする、自分にないスキルをもっているのであればリスペクトする、自分より知識や経験が豊富であればリスペクトする、人として自分より優れた点があればリスペクトする…と考えることだ。

他人を尊重するためのフックをたくさん用意しておけば、そうしやすくなるのだ。

大企業をやめて起業すると、他人の(自分に対する)尊重を失ったと感じることがよくある。大企業などの社員は尊重するが、そうでない人は尊重しない…という人は少なくないよ。

あたり前を変換する

してもらって当たり前だ…と思うことがある。

この「あたりまえ」を、「ありがとう」や「おかげさま」に変換したい。

何かサービスを受けるとき、対価を支払っているのだから当たり前ではないか…と思う。

だが、もう少し考えてみよう。あなたの顧客が、「対価を支払っているのだから、これぐらいは当たり前だろう」という態度を取ったらどう思うだろうか。嫌な客だな…と思うのではないか。そんな客のために誠心誠意働きたい、とは思わない。

だから、「あたりまえ」は、「ありがとう」や「おかげさま」に変換した方がいいのだ。

家庭内のことでもそうだよ。家族だから「してもらって当たり前」なんて気持ちでいると、将来しっぺ返しをくらうことになるかもしれないよ。

自分の実力を上げる

自分の実力を上げ、影響力を増してもいい。

先に、影響力と言動のギャップが、控えめでつつましいという評価を導く、とした。

つまり、自分の言動を変えずに影響力を増せば、そのギャップが大きくなるので謙虚さが増す、ということだ。たとえば、自分が会社で出世し管理職になっても、出世する前と何ら態度を変えなければ、自然に謙虚さが増す…ということだ。

その際、影響力をかさに着て偉そうにしてしまえば、当然だが謙虚にはならない。

まとめ

本記事では、「謙虚になる方法」について書いてみた。

謙虚さを欠く、という人は、謙虚になった方が諸々上手くいく可能性が高くなる。

その方法だが、1)自慢をしない、2)偉そうにしない、3)他人を尊重する、4)あたり前を変換する、5)(言動はそのままにして)自分の実力や影響力を上げる、の5つになる。

自慢をしない、ということは、比較的簡単なことだ。

自慢をすることは、自分の影響力を低下させ自滅につながる…と考えれば、やめることができる。

偉そうにしないは、相手にそういう印象を持たれるとアウトだ。だから、偉そうだ…という誤解を受けるような言動を慎む。乱暴な言葉遣いをする、あいさつを無視する、上から目線で接する、腕組みをしたり、足組みをする…ということもやめた方がいいだろう。

すべきでないことを<しない>とした後は、すべきことをする。

他人を尊重し、当たり前を「ありがとう」や「おかげさま」に変換する。

他人を尊重するためのフックは、たくさん用意しておけばいい。他人の良いところ、優れたところを見つけて、リスペクトすればいい(部分的でいい)。地道に取り組む姿を評価すれば、相手が子供でもリスペクトできるものだ。

謙虚さを欠くことが自分の足を引っ張っている…と思う人は、謙虚さを求めるといい。

今回の記事:「謙虚になる方法」