話を聞く力を高める方法7つ

あなたは、「話を聞く力」がある方だろうか。

おそらく、その力が弱い…と思っているから、この記事にアクセスしたのだろう。

わたしは、以前は話を聞く力をほとんど持っていなかった。他人から指摘を受けたこともあるぐらいだ。今でも十分ではないが、以前よりはましになった。その力を高める方法を理解し実践しているためだ。

本記事では、「話を聞く力を高める方法」について書いてみたい。


人の話を聞けない

人の話を聞けない

人の話を素直に聞くことは、かなりむずかしいことだ。

まず、相手の話に特に興味がないので、広げたくない…ということがある。

相手の話を聞くと、自分の話ができない…という気持ちもある。相手の話を聞くことは、相手にマウントを許すことだ…と思うこともある。また、相手が勝手に論点をずらすと、聞く気持ちが失せる。

※何でわたしが我慢して相手を気持ちよくしてあげなければいけないの…と思うこともある。

いろいろな理由が絡み合って、「相手の話を聞けない」ということになる。

人の話を聞くことは大事なことだと理解していても、感情がそれをさまたげる…という感じだね。

話を聞く力を高める方法は

聞かない損を理解する

まずは、話を聞かないことで生じる損を理解した方がいい。

話を聞かなければ、相手の心証が悪くなる。そうなると、自分の評判も悪くなる。

話を聞かない人だ、と思われてしまうと、だれも話をしようとは思わなくなる。そうなると、必要な話も耳に届かなくなる。評判が悪くなるし、必要なインプットもできなくなる、ということだ。

あなたも、まわりにいる「話を聞かない人」に悪いイメージを持っているはずだ。

話を聞かない損というのは、想像以上に大きいよ。

相手の話に興味を持つ

相手の話を聞きたければ、相手の話に興味を持つことが基本になる。

コミュニケーション能力の高い人は、「興味を持つ」という作業を自然に行っている。

興味というのは、自分が持とうと思えば持てるものだ。たとえば、興味がなくルールも知らないスポーツの話でも、人の心理や行動、競技のしくみに注目すれば、少しは興味を持つことができる。

素人の立場を利用して、「教えてください」という形で会話することもできるだろう。

狭く考えると興味を持てないので、広く考えて取り付く島を見つけるといいよ

話を聞く態勢をつくる

人の話を聞くときは、話を聞く態勢をつくりたい。

話し手が話をし辛くなる態度、というものがある。これをやめる。

たとえば、腕組みをする、足を組む、相槌をうたない、表情を変えない、威圧感を与える、上から目線的な雰囲気をかもし出す、という態度だ。仕方がないから聞いてやる、という態度もNGだ。

これらの反対が、「聞く態勢」ということになる。

からだ全体を相手の方に向ける、ということも大事だね。

相手の雰囲気に合わせる

話を聞くときは、相手の雰囲気にある程度合わせた方がいい。

相手が明るければ明るめに、落ち着いていれば落ち着いた雰囲気にしたい。

相手に同調する、ということだ。そうすると、相手は話しやすくなる。相手のテンションが高いときにこちらが低く出ると、冷や水を浴びせることになる。逆だと、「空気読め…」となるだろう。

お互いのテンションに大きなずれがあると、場の雰囲気がおかしくなるのだ。

正しい意見は複数ある

自分の意見を批判・否定されると、話を聞きたくなくなる。

そんなときは、正しい意見は複数ある、として聞く耳を持った方がいい。

自分の意見は正しいと思っていても、立場が変わればそうでなくなることがある。時間がたてば正しさが変わることもある。だから、正しい意見は複数ある、として鷹揚に構えておいた方がいい

自分の意に反する場合でも、相手の言い分を聞く余地を残しておかなければいけないのだ。

自分の意見を批判・否定されて、カッと頭に血がのぼるようでは人の話は聞けないよ。

いい相槌・質問をする

相手の話を聞くためには、いい相槌・質問が有効なツールになる。

聞き手が合いの手を考えるときは、話し手の気持ちに注目すればいい、とされる。

たとえば、「それは大変でしたね」、「ご苦労があったのではないですか」という感じだ。そうすると、話し手はわが意を得たりという感じで、「いや~大変だったんですよ」からいろいろ話してくれる。

相手が話したいことを察知して、呼び水になるような相槌・質問ができればいい

相槌・質問をするタイミングも大事だね。

自分が話すときも聞く

自分が話すときも、相手の心の声を聞くようにする。

わたしが尊敬する中学の教師は、本当によく生徒の心の声を聞いていた。常に、生徒の表情や動作を見ながら、声なき声というものを聞いていた。コミュニケーション能力に優れた先生だった。

いい聞き手になろうと思えば、こういう意識が必要だ。自分勝手に自分が話したいことを話す、ではだめだ。相手からフィードバックを受けながら、話の内容を変えるという行動が必要なのだ。

話をするときも、相手のリアクションをよく観察して相手の声なき声を聞こう。

まとめ

本記事では、「話を聞く力を高める方法」について書いてみた。

話を聞く力というのは、人生のどのステージでも必要になる力であり、一生必要になる力だ。

その力を高める方法は、

1)損を理解する、2)相手の話に興味を持つ、3)話を聞く態勢をつくる、4)相手の雰囲気に合わせる、5)正しい意見は複数ある、6)いい相槌・質問をする、7)話すときも聞く、の7つだ。

まずは、聞かない損を理解しよう。

子供の話を聞かない親とか、部下の話を聞かない上司がいるが、聞かないことでいい結果になることはまずない。聞かないということは、相手をリスペクトしていない…ということになるためだ。

※自分がリスペクトしなければ、相手からもリスペクトされない。

これらのほかにも、話の腰を折らないとか、相手の話を盗まない…ということがある。間の抜けた相槌を打つことや不適切な質問をすることも、話の腰を折ることになるので、注意した方がいい。

自分を抑え相手に思いやりを持って接する、ということが大事だ。

今回の記事:「話を聞く力を高める方法」