仕事のやる気を出したい、と思うことがある。
わたしの場合は、努力に対する成果が見えない…というときに、やる気がなくなる。
そんなときは、こんな努力を続けていいのだろうか、ほかのことをした方がいいのではないか…と思いやる気がなくなる。上手く行かない方法を見つけた、とすればいいのだが、時間や労力を大量に使っていると、精神的な疲れが酷くなりやる気に影響するのだ。
本記事では、仕事のやる気を出す方法について書いてみたい。
やる気とは
やる気とは何か
やる気とは「自ら進んで何かを成し遂げようとする気持ち」のことだ。
脳の研究者によると、「やる気」というものは、創作物であり実際には存在しないそうだ。
わたしたちは、やる気⇒行動というパスを考えるが、「行動⇒やる気」が正しいそうだ。笑顔⇒楽しい、みたいなことだろうか。ただ、楽しい⇒笑顔があるように、経験から考えれば、やる気⇒行動もあるように思う。
※プライベートが充実していると、仕事に対するやる気が出て仕事がはかどることがある。
仮に実在しなくても、やる気という概念を使えば、現象をうまく説明できると思うよ。
仕事のやる気を出す方法は
細分化 ⇒ 行動する
行動⇒やる気というパスがあるのだから、仕事にとりかかればいい。
と簡単に言っても、やる気が出ないので、仕事にとりかかることができない。
わたしは、プロジェクトが終わった後の残務整理というものが苦手だ。肝心のプロジェクトは終わっているので、緊急性はないし重要性も下がる。だから、その仕事になかなか手をつけることができない。
そんなときは、仕事を細分化する。
細分化は、時間的でもいいし内容的でもいい。
5分だけ時間をとってやってみる。5分がだめなら3分でもいい。資料を1ページだけチェックする。1ページがだめなら半ページでもいい。とにかく細分化して着手のハードルを下げ、行動に繋げる。
少しでも行動できれば、行動⇒やる気のパスから、やる気は自然に出てくる。
簡単な仕事からやる
仕事を始めるときは、簡単な仕事から始めるといい。
今述べた「細分化」と同じ発想で、行動に繋げるためにそうする。
たとえば、資料の整理という仕事であれば、「不要な資料を捨てること」から始める。最初からこの資料をどこにどうやって整理しようか…と考えると、頭がフリーズする。だから、まずは「いるかいらないか」だけ考えて、不要な資料を捨てるといい。
細分化もそうだが、とっかかりの心理的なハードルを下げる、ということが大事になる。
嫌な仕事を寝かせる
どうしてもやる気の出ない仕事は、しばらく寝かせてもいい。
緊急性がなく重要度も低い、という仕事は、しばらく寝かせてもいい。
ただし、その仕事の資料は目につく場所に置いておく。そうすると、時間の経過とともに、この古い資料は邪魔だな、そろそろ片付けて別の資料の置き場にしたい…という欲求が出てくる。この欲求を利用すればいいのだ。
仕事を寝かせることで、自然に仕事の緊急性が高くなる…ということだ。
プレッシャーを利用する
締め切りのようなプレッシャーがあれば、自然とやる気は高まる。
だから、時間制限を設けて仕事にとりかかる、ということは、いい方法になる。
また、「自分はこのままでいいのか…」と考えてもいい。この調子で仕事をして、年を取っていいのか…ということだ。あなたは、自分の仕事を通じて、投下するリソースに見合うだけのリターンを得ているだろうか。
今のままではまずい、自分を変えなければ…と思うと、やる気は高まるだろう。
うまく自分にプレッシャーをかけたいね。
自分の実績を評価する
今述べたように、実績が不十分でありまずい…と焦ることもいい。
それとは逆になるが、「自分の実績を評価する」ということも悪くない。
自分の実績というものは、自分が評価しないと活きないものだ。「自分の実績など大したことはない…」と思っていると、焦りを通り越した段階で諦念になってしまう。その段階に至ると、もはややる気は出ない。
自分は自分の実績を評価しないのに、「他人は評価すべきだ…」としても仕方がない。
他人に評価してもらいたければ、まずは自分が評価することだよ。
仕事の意味を考える
この仕事をすることの意味は何か…とよく考える。
わたしは院生時代に本を読まされたが、苦痛に感じることが多かった。
その主な理由は、その本を読む意味を考えなかったことにある。試験に出るから読む、以外の意味をほとんど考えなかった。もし、その本を読むことの意味を聞いたり、調べたり、考えたりしていれば、状況は変わっただろう。
※読まされた本は名著だったと思う。そうしなかったために、内容を全く覚えていない。
仕事も同様で、この仕事をすることの意味を自分なりによく考えた方がいい。
上司や先輩に聞く、ということもいい方法だよ。
拒絶に立ち向かってみる
やる気がないということは、気持ちがないということだから「拒絶」だ。
自分の中にやる気のあるAとやる気のないZがいるとしたら、ZがAを拒絶しているという状況だ。
そこで、拒絶されてそのままでいいのかな…と考える。たとえば、営業活動では拒絶されることが当たり前だ。受け入れてくれる人に出会うために、拒絶されているのだ。だから、拒絶されてもあきらめないという姿勢が大事になる。
同様に、Zに拒絶されていいのだろうか…、あきらめるべきではない、と考える。
まとめ
本記事では、仕事のやる気を出す方法について書いてみた。
※やる気は存在しないという話があるが、それはあるとした方が実感に近いと思う。
その方法は、1)細分化⇒行動する、2)簡単な仕事からやる、3)嫌な仕事を寝かせる、4)プレッシャーを利用する、5)自分の実績を評価する、6)仕事の意味を考える、7)拒絶に立ち向かってみる、の7つになる。
人には「行動⇒やる気」というパスがあるので、このパスを利用することを考える。
具体的には、仕事を細分化するとか、簡単な仕事からやる…ということだ。仕事のとっかかりの心理的なハードルを下げることにより、仕事に入りやすくする。行動を始めれば、やる気は自然に湧いてくる。
最後の「拒絶に立ち向かってみる」だが、そのためには気分を変えることも有効になるだろう。たとえば、音楽を聴くとか、本を読む、頑張っているビジネスパーソンを見る…という手段が有効になるだろう。
もちろん、しっかり休んで、仕事に向かうエネルギーをチャージしてもいいと思う。
今回の記事:「仕事のやる気を出す方法」