好奇心を持つ方法5つ

好奇心を持つといい、とされる。そのことは、なんとなくわかる。

好奇心を持たず「しれっ」としているよりは、好奇心を持ち食いついていく方が、勉強や仕事において成功しやすくなるだろう。ものごとを深めるためには、好奇心が必要になるのだ。

また、好奇心がない人には、人の話をよく聴かないとか、他人を理解しようとしない、他人に自分にしたがうことを求める、という欠点がある。これらの欠点を潰すためにも、好奇心を持った方がいい。

だが、好奇心を持てと言われても、そう簡単に持てるものではない。

子供ならともかく(好奇心を持てないと悩む)大人の場合は、好奇心の重要性を認識して自発的に持とうと欲し、持つ方法を実践してはじめて持てるようになるのだ。何もせずに持てるようになることはない。

本記事では、好奇心を持つ方法について書いてみたい。


好奇心とは

好奇心の意味は

好奇心の意味から確認しよう。

好奇心とは、珍しい物事・未知の事柄に対して抱く興味や関心(大辞林)のことだ。

好奇心は、新しい情報と(自分が持つ)既存の情報との間のずれにより生じる。そのずれが適切な範囲内に収まり、そこそこ大きければ、好奇心が生じる。ずれが適切な範囲から逸脱すれば、好奇心の代わりに不安や恐怖が生じ、小さければ好奇心は生じない。

たとえば、奇抜な格好をした人が前から歩いてくるとしよう。

最初のリアクションは、「!」だ。その後、自分が持っている情報と突き合わせて、「メディアを通じて見たことがあるけれど、実際に生で見るのははじめてだ…」と思えば、適度な好奇心が生じるだろう。「全く見たことのない格好だ」、「何だあの格好は…ありえない」と思えば、好奇心ではなく不安や恐怖が生じる。

幼い子供であれば、不安や恐怖から泣き出す、ということになる。

その<ずれ>は、当然人により違ってくる。(大人と比べると)手持ちの情報が少ない子供の方が、好奇心を持ちやすい…ということはあるよ。大人でも、自分がタイムマシンで未来に行くと、自然に好奇心が旺盛になるだろうね。

なぜ好奇心が必要か

大人でも好奇心を持った方がいい、とされる。

功成り名遂げた人にも、好奇心の重要性を説く人が多い。

ではなぜ、好奇心を持つことが必要なのだろうか。ひとつは、行動につながるためだ。

猫を家で飼いはじめるときのことを考えてみよう。

当初は、知らない場所に連れてこられ、知らない人に囲まれるため、不安や恐怖を募らせる。そして、家具の下や裏に隠れて息をひそめる…という状態になる。だが、餌を用意してくれるし、「どうやら危険はないらしい…」とわかると、不安や恐怖が好奇心に変わり探索行動をはじめる。

人の行動も同じで、好奇心が行動を誘引するのだ。

※冒頭で述べたように、好奇心を持たない人が持つ欠点を直す、という理由もある。

好奇心が旺盛であれば、行動する回数や範囲が多く広くなる。その結果、チャンスを得やすくなったり、偶然正解に手が届いたり、ものごとを深く掘り下げることができたり、普遍的な知恵を得ることができたり…ということになるよ。

好奇心を持つ方法は

知らないことを知る

好奇心は、新しい情報と既存の情報との間の<ずれ>により生じる。

だから、「自分は知っている」ではなく、「自分は知らない」とした方がいい。

永世七冠を達成している羽生善治さんだが、「将棋の本質はまだわかっていない」としている。類まれな才能のある人が、数十年努力しても「わからない」のだ。

将棋のプロ棋士でも、将棋について知らないことはたくさんあるだろう。現状では知りようがなく、時が明らかにするまで待つしかない…ということもあると思う。

知っていると思っていることでも、深めていくと「知らない」に変化する。だから、「自分は知らない」とした方がいいのだ。真の知に至るためには、自分の無知を知ることから(無知の知)という考え方があるが、その考え方を採用したい。

「自分は知らない」とすることは、謙虚になる、ということでもある。

謙虚になれば、人の話を聴くことができるようになるよ。

不安や恐怖をなくす

<ずれ>が、適切な範囲から逸脱すれば、好奇心の代わりに不安や恐怖が生じる。

たとえば、入学試験や資格試験でも、過去問を見て異常にむずかしい…と思うと、不安しか残らない。とても歯が立たない、レベルが違う…と思うと、好奇心以前の問題になる。

だから、不安や恐怖をなくす、または小さく抑える必要がある。

その際は、メタ認知を利用して不安になることに合理性はないとしたり、自分ができる理由を探したり、人ができるのだから自分もできるだろう、できないはずがない…と楽観的に考えたり、努力と成果の関係について調べてみる、という手段が有効になるだろう。

不安を人一倍感じやすい、という人は、意図的に不安を取り除く手段を使いたい。

違うことをしてみる

普段と違うことをしてみればいい。

これは、自ら新しい情報を取り入れる、ということだ。

たとえば、休みをとって旅行する、近くの名所旧跡を訪ねる、通勤ルートを変えてみる。

人に対するアプローチでもいい。スーパーの店員さんと話をしてみる、エレベーターで乗り合わせた人と少し会話する、話をしたことのない同僚と話をしてみる…などでもいいだろう。新しい情報を入れることは、好奇心の種をまく、ということにあたる。

人との接触は怖い、と思うかもしれないが、上で述べたように不安を刈っておく。

自分に置き換える

自分ならどうする(どうした)と考える。

映画やドラマをみて、おもしろくないと感じた。そんなときは、自分なら…と考える。

脚本をもっと練る、人物や場面に軽重をつけてわかりやすくする、キャスティングを適材適所に変える、自己満足的な演出は控える…など、自分が制作者であれば…という観点を入れるだけで、その映画やドラマについて考えることができる。

ブログでも同じだ。

この記事はつまらない、と思えば、自分であればこういう構成にする、この項目を削除し、別の項目を入れる、こういうエピソードを入れるとおもしろくなる、など、自分が執筆者であれば…という観点で考えてみる。

歴史上の話でも、自分に置き換えて考えてみると興味がわいてくる、ということがある。

なぜ?と考える

ものごとの変化をとらえ、「なぜ?」と考えてみる。

たとえば、時間の経過を養分にして、どんどん成長するタイプの人がいる。

※時間の経過を味方にする人だ。

時間の経過を利用して、社会的な立場や富を築く人のことだ。なぜそうできるのか、と考えると興味がわく。実務能力の問題か、発言力や行動力の問題か、人間性の問題か…人間性であれば、どんな人間性か…と掘り下げて考えていけば興味がわいてくる。

逆に、時間の経過が敵になる人はどんな人か…と考えてもおもしろいだろう。

自分が引っかかる「なぜ?」を大切にして、深めていけばいいのだ。

まとめ

本記事では、好奇心を持つ方法について書いてみた。

今回は、好奇心を持てない、持つ方法がわからない…と悩む大人向けに書いてみた。

その方法は、1)自分が知らないことを知る、2)不安や恐怖をなくす、3)あえて普段と違うことをしてみる、4)自分に置き換えてみる、5)なぜ?どうして?を起点にし考えを深める、の5つになる。

まずは、自分が知らないということを知りたい。

ものごとの概要を理解すると、「知った」と思いがちだが、深めていくと「知らない」に変化する。ものごとに精通すればするほど知らないことを知り謙虚になる、ということがある。だから、自分が知っていることがあるとすれば、自分が知らないことだ、とする。

敏感な人は不安を感じやすいので、意図的に不安を取り除く手段を使いたい。

不安を抑えることができれば、普段と違うことにも挑戦しやすくなる。人に対するアプローチは勇気がいるが、お店の店員さんであれば、あなたを無下に扱うことはない。だから、安心して話しかけてみよう。

自分に置き換える、とすれば、自分事になる。

自分事になれば、関心を持たざるを得ない。歴史上のできごとでも、自分事にすればおもしろくなる。自分が坂本龍馬であれば、海難事故のあと、どうやって紀州藩から賠償金を引き出そうとするか…と考えてみればいい。

※余談だが、この作業から坂本龍馬のすごさの一端がわかったりする。

興味を持ちたければ、自分事にして他人事を手元に引き寄せたい。

今回の記事:「好奇心を持つ方法」