自分と他人を比べる、ということがある。
わたしも以前は、比べて嫌な思いをする…ということがあった。
そういうときは、(自分が重要だと思う部分で)自分より優れていると思う人と比べるので、「あの人と比べて自分は…」と自分を貶めてしまうのだ。人と比べることにより、自信や自己肯定感を失うのであれば、そんなことはしない方がいい。
本記事では、「人と比べる癖をなおす方法」について書いてみたい。
比べるのは当たり前
人と比べることは
人と比べることは、ある意味当たり前のことだ。
※人には付きものの癖(くせ)、としてもいいかもしれない。
自分の立ち位置を知るためには、比べる基準が必要になる。それが他人ということになる。
受験でも就職でも、会社に入ってからの昇進でも、(否が応でも)他人との競争になる。それ以外でも、相対評価はどこにでもあるので、自分と他人を比べる、ということは、自然なことなのだ。
わたしも、以前に在籍した会社の同期のことが気になり、調べることがある。あいつが出世したか、たしかに能力があったもんな…と思ったりするが、なんとなく自分の立場と比べることもある。
人と比べるな!としたところで、自然なことなのでむずかしいのだ。
人と比べることは悪である、ということではないよ。問題は、そのとき自分がどう思うか、ということなんだ。
身近なところで比較する
人には、自分の身近なところで比較する、という特徴がある。
会社であれば、課内や部内、会社内で比較する、ということになる。
※その場合は、同期や年齢の近いグループの人と比較するだろう。
つまり、同じ船に乗っている人同士で比較する、ということになる。わたしのように、かつて同じ船に乗っていた人と比較することはある。だが、最初から違う船に乗っている人と比較することはほとんどない。
※同じ状況の相手としか比較しない・できない、という特徴がある。
属性の近い身近な人と比べて、幸福感を抱いたり、挫折感を抱いたりするんだ。
人と比べる癖をなおす方法は
比べてもいいとする
人と比べることは自然なことだから、そうしてもいい…とゆるく考える。
大体、「比べるな」として、簡単にそうできるのであれば、誰も苦労しない。
また、大きな問題は比べること自体にはなく、「そのときどう思うか」ということにある。
わたしの例でいえば、同期が会社で順調に出世している事実に対し、「羨ましいな~」、「あいつに比べて、自分はだめだな…」と思うか、「おめでとう」、「努力が報われてよかったね」と思うかだ。
端的にいえば、比較して自分を貶めるか、その人を祝福・称賛するか、の違いになる。
後者であれば、比較しても何ら問題はないんだ。
人との違いを理解する
自分と他人とは、いろいろ違うということを理解したい。
※属性が近くても、かなり違うのだ。
たとえば、会社で「昇進する方程式」というものがあるとしよう。
昇進する=~、という数式だが、入社段階では右辺の値が小さいので、左辺の<昇進する>と等しくはならない。知識や経験、年齢という説明変数の値が小さいためだ。右辺の値が小さいという点は、新入社員全員に共通することだ。
だが、細かくみればすでに差がある。
それまでの人生で培った(汎用的な)スキルや考え方には差があるのだ。だから、会社の同期であっても、自分とはかなり違うと考えた方がいい。※「昇進する」と等しくなるのが早いだろうな…という人は、すでに何人かいる。
ゆえに、人との違いを理解して、自分は自分の成長の道筋を描くことが大事なのだ。
比較の弊害を理解する
人と比べることのデメリットを、よく理解しておいた方がいい。
そもそも誰と比較するかというと、属性の近いきらきらした人と比較するのではないか。
同じ船に乗る輝いている人が比較の対象になるが、そうすると、「あの人に比べて自分は…」となりやすい。比較で苦しむ人はわかりやすくて、「しゅん」となって、下を向くような態度になる。
これでは、機嫌よく毎日を過ごすことができない。
人を羨んだり妬んだり、自己嫌悪したり…というネガティブな感情の対応に貴重なリソースを割くのはもったいない。自分の機嫌や雰囲気も悪くなるので、人間関係が悪くなることにもつながりかねない。
何ともいえない負の感情が原因で、自分のパフォーマンスが極端に落ちてしまうこともある。
家庭の光熱費の無駄を意識すると思うけれど、同じように自分のリソースの無駄遣いを意識しよう。
自分のことにリソースを
自分のことに多くのリソースを割く。これが正解だ。
自分の成長の道筋を描きながら、自己ベストを目指せばいい。
このブログは、今のところPV0の日もよくあり、人と比べたらやっていられない(笑)。それでも続けることができるのは、自分の成長の道筋を描きながら、自己ベストを目指しているからだ。
※初期の段階でPV0は仕方がない…と労わっている。
レベルはとても低いが、それでも何か自己ベストがあればうれしく感じる。
たとえクリックがなくても、検索表示の回数が増えた…というだけでもうれしい。自己ベストを記録したということは、少し成長した…ということだから、レベルが低くてもうれしく感じるのだ。
自分のことに多くのリソースを割いて、自己ベストを更新する喜びを得たい。
その小さな喜びを行動のモチベーションにするといいよ。
まとめ
本記事では、「人と比べる癖をなおす方法」について書いてみた。
人と比較して嫌な気持ちになったり、自信や自己肯定感を失うのであれば比較しない方がいい。
その方法は、1)自分を他人と比べてもいいとする、2)自分と他人の違いを理解する、3)比較の弊害を理解する、4)(負の感情の対応ではなく)自分のことにリソースを割く、の4つだ。
まずは、人と比べるな!としてもむずかしいので、比べてもいいとする。
実際、比べてもいいのだ。問題は比べること自体にはなく、「そのとき自分がどう思うか」ということにあるためだ。比較して相手を祝福・称賛できるのであれば、何ら問題はなくむしろいいことだろう。
※素直に、おめでとう、すばらしいね…と思っておけばいい。
自分にリソースを割く、というのが本質的な話だ。
よく、他人と比べることに変えて自分と比べなさい、とするが、言い換えると、(他人がどうこう…という暇があるのであれば)自分のことにリソースとエネルギーを使いなさい、ということだ。
たまには他人を見てもいいが、基本は自分の成長を望み、自己ベストを目指すことだ。
今回の記事:「人と比べる癖をなおす方法」