だれでも緊張はするのだが、人一倍緊張する人がいる。
緊張することは悪いことではないが、過度の緊張は自分のパフォーマンスに悪い影響を及ぼす。
たとえば、緊張のあまり口も頭もこわばり話せなくなる、頭の中で論理を組み立てることができず、支離滅裂な話になる…ということがある。ゆえに、過度の緊張はなおしたいと思うだろう。
そのために、まずは緊張する人の心理と特徴を知っておきたい。
緊張する人の心理と特徴は
敏感である
緊張する人は、とても敏感である。感覚が鋭く、感度が高い。
だから、人前に立つときなどは、相手から受ける視線をとても負担に感じる。
※人間関係においても、相手の言動に敏感なので、いちいち気に病んだり…となりがちだ。
また、想像力が人一倍あるため、会議などでは、予定にない発言を促されたらどうしよう…、突然スピーチを求められたらどうしよう…と、予期不安のようなものに強く悩まされがちになる。
敏感なことは悪いことではないが、そのデメリットが、緊張しやすくなる、ということだ。
声が小さい
緊張する人は、普段の話し声が小さい。
自信がないから声が小さくなる、ということだろう。
自分の話す内容は正しいのか、言うべき価値があるのか、と疑えば、声は小さくなる。
自分の話が変に受け取られるのではないか、自分の評価を落とすことになるのではないか…と思えば、声が小さくなる。話が下手だな…と思われることが怖い、と思っても、声が小さくなるのだ。
※その根底には、「ダメージを受けたくない」という気持ちがある。
語尾が曖昧になる、消えてしまう、ということもよくあるね。
早口である
緊張する人は、早口になりがちだ。
簡単に早口で話して、自分の話を早く終えたい、という心理がある。
※学生の場合だと、音読をするように指名されたとき、早口で読む、ということがある。
自分が注目される時間をできるだけ短くしたい、ということだ。その姿をまわりから見ると、(緊張を見破れなくても)取り付く島がないな…、何か余裕のない人だな…ということになる。
話している最中に、まわりを見渡す余裕もないよ。
緊張を嫌う
緊張する人は、緊張を嫌う。緊張することは嫌なことだと思う。
緊張して失敗する、という経験を何度もしているのだから、そうなるのは自然なことだ。
まわりの人に、自分が「緊張しい」だと思われることも嫌だ。そう思われること自体が、とても恥ずかしいことである、という認知になる。ゆえに、緊張しいであることを隠したい…と思う。
緊張を隠そうとすることがさらに緊張を高める、という悪循環がある。
真面目である
緊張しやすい人は、真面目な性格である。
真面目だから、緊張の圧力を高めてしまう。
こうしなければいけない、ああしなければいけない、と思っていると、上手くいかないときに、行き詰ってしまい緊張の圧力が増す。緊張しいは、その圧力を逃がす術をしらないので、どんどん圧力が高くなる。その圧力が手に負えなくなると、膝がガクガク震えたり…という状態になってしまう。
緊張する人は、基本的には真面目でいい人が多いよ。
緊張してはいけないと思う
緊張する人は、緊張してはいけないと思う。
緊張が頭をもたげようとすると、これはまずい、なんとか抑えなくては…と思う。
そして、自分の緊張とのバトルモードに入る。だが、緊張を上から抑えようとしても、抑えられるものではない。だれかに梅干しのことを考えるなと言われても、梅干しを連想し唾がじわっと出てしまう。それと同じで、緊張しないように・しないように…と頑張っても、緊張の反応は出るものだ。
緊張してはいけない…は、逆効果になるんだ。
自分は異常だと思う
自分は異常に緊張する、と思う。
誰でも緊張するとは思うが、自分の緊張の度合いは度を越している…と思う。
緊張して膝がガクガク震えたり、顔が引きつって言葉を上手く発することができなかった…などというトラウマになるような経験があれば、そう思っても不思議はない。わたしも、学生のころ会議で発言を求められたとき緊張し、教師に「車にひかれそうな顔をするな」と言われたことがある。
そのときは、そんなことを言われるなんて…、自分は異常なのか…と思った。
ネガティブである
緊張しやすい人は、ネガティブである。
相手の話に対し、否定から入るということがよくある。
自分が口を開くときは、否定的な話題を持ち出すことが多い。
否定から入る場合は、「いや」、「でも」から入る。たとえば、「過度の緊張は、努力次第で改善できますよ」と言われても、「いや、わたしの緊張は普通ではないので…」と否定する。
※結局、自分で「とても緊張する人であり続けよう」としている。
自尊心の低いことが、ネガティブになる原因になるよ。
緊張シーンから逃げる
緊張する人は、緊張するシーンから逃げたい、と思う。
だから、会議に出たくないし、スピーチを引き受けることもない。
会社員であれば、会議のある日を狙って休もう…となるかもしれない。
だが、逃げていれば、いつまでたっても緊張するシーンに参加できない、ということになる。傍観者として参加することはできるかもしれないが、主要なメンバーとして参加することはできない。
いつまでも逃げていると、評価も下がってしまうよ。
まとめ
今回は、緊張する人の心理と特徴について書いてみた。
今回の記事で書いたのは、1)敏感である、2)声が小さい、3)早口である、4)緊張を嫌う、5)真面目である、6)緊張してはいけない…と思う、7)自分は異常だと思う、8)ネガティブである、9)緊張シーンから逃げる、の9つになる。中には、心当たりがある人もいるだろう。
緊張する人は、悪い人ではない。
むしろ、真面目でいい人であるケースの方が多いだろう。
ただし、話すコミュニケーションが苦手であり、このコミュニケーションにおいて、評価されることはない。対人関係を築くことも苦手になるので、会社では出世しにくいタイプになるだろう。
※何もしなければそうなる、ということ。
いいニュースとしては、過度の緊張は改善することができる、ということだ。たとえば、緊張を嫌うという認知があるが、緊張とつき合うという認知に変えることで、改善の道が開けるだろう。
今回の記事:「緊張する人の心理と特徴9つ」
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